厚生年金「ひと月30万円超」を受給することは可能?現代シニアの平均受給額はいくらか
老後、ひと月どのくらいの年金が貰えるのか? 気になっている方もいらっしゃるでしょう。 厚生年金は、現役時代の報酬額や加入期間によって受給額が決まります。 ◆年度ごとの老齢年金の平均額一覧表を見る 報酬額が高く、加入期間が長ければ厚生年金だけで30万円超の受給を受けることは可能なのでしょうか。 本記事では、年金受給額一覧表をご紹介しながら、厚生年金受給額の計算方法や最大限受け取るための条件などをご紹介していきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
厚生年金の平均受給額
厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、老齢厚生年金の平均額は以下の通りです。 <年度:老齢厚生年金額> ・2018年度:14万5865円 ・2019年度:14万6162円 ・2020年度:14万6145円 ・2021年度:14万5665円 ・2022年度:14万4982円 また、日本の公的年金は2階建てとなっており、厚生年金と国民年金を併せて受給を受けることが可能です。 以下は、国民年金(老齢基礎年金)の平均受給額と、厚生年金の平均受給額です。 <年度:老齢厚生年金:老齢基礎年金> ・2018年度:14万5865円:5万5809円 ・2019年度:14万6162円:5万6049円 ・2020年度:14万6145円:5万6358円 ・2021年度:14万5665円:5万6479円 ・2022年度:14万4982円:5万6428円
厚生年金の受給額を求める計算式
ここでは、厚生年金の受給額を求める計算式を見ていきましょう。 厚生年金の受給額を求める基本の計算式は以下の通りです。 ・受給額:報酬比例部分+経過的加算+加給年金額 要件を満たすことで、経過的加算や加給年金額を受け取ることができますが、主な部分は報酬比例部分だと考えてよいでしょう。 報酬比例部分を求める計算式は以下の通りです。 報酬比例分:以下のA + B A:平成15年3月以前の加入期間 平均報酬月額×7.5/1000×平成15年3月までの加入期間の月数 B:平成15年4月以降の加入期間 平均報酬月額×5.769/1000×平成15年4月意向の加入期間の月数 平均報酬月額は、期間中の標準報酬月額と標準賞与額の平均額です。 また、2024年度時点で標準報酬月額は1等級(8万8000円)から32等級(65万円)までとなっています。 なお、32等級(65万円)にするには、毎月の給料を63万5000円以上で設定しなければなりません。 また、賞与は1回の上限が150万円となっており、1年に3回以下で設定する必要があります。