【スペイン】ヘスス・ナバスが現役引退「最後の2分は感極まっていた」
セビリアの元スペイン代表DFヘスス・ナバス(39)が現役最後の試合となったRマドリード戦後、「全力を尽くし、多くの人を幸せにしたという安堵感がある」と20年以上におよぶプロキャリアを良い形で終えたことを伝えた。 ヘスス・ナバスが22日にアウェーで行われたスペインリーグ第18節Rマドリード戦で途中出場し、アウェーサポーターのスタンディングオーベーションを受けながら、20年以上に渡るプロキャリアに別れを告げた。 セビリアの下部組織出身のナバスは、03年11月にトップチームデビューを果たした後、2期に渡り通算17年半所属。クラブ史上最多となる公式戦705試合出場を達成し、欧州リーグに4回の優勝を含む5タイトルを獲得した。その他、マンチェスター・シティーで4季プレーしている。 セビリアで歴代2番目に出場数が多いパブロ・ブランコが400試合程度であることを考えると、ナバスの記録は今後も追い抜くのが非常に難しいものとなっている。 さらにナバスはスペイン代表としても大活躍。今夏再びヨーロッパチャンピオンに輝き、同国代表史上で唯一、最多4タイトルを獲得した選手となった(ワールドカップ1回、欧州選手権2回、欧州ネーションズリーグ1回)。 ナバスはRマドリード戦後、「最後の2分は感極まっていた。みんなからの愛情や愛に包まれた日々だったよ。全力を尽くし、多くの人を幸せにしたという安堵(あんど)感がある。僕が経験したことは本当に素晴らしいものだったし、すべてのピッチで愛情を受け取っていた。でも一番大事なのは初日から変わらないことだ。本当に感動的だったので、Rマドリードやこのスタジアム、そしてサポーターの愛情に感謝したい」と礼を述べていた。(高橋智行通信員)