永瀬廉&松田元太、最終回を目前に「この恋を通じてどう成長したかを見届けてほしい」<東京タワー>
永瀬廉が主演を務め、松田元太が共演するドラマ「東京タワー」(毎週土曜夜11:00-11:30、テレビ朝日系※最終回は1時間SP)が6月15日(土)に最終回を迎える。 【写真】遠くを見つめる永瀬廉“透”と松田元太“耕二” 同作は、江國香織による同名小説を連続ドラマ化。21歳の青年・小島透(永瀬)と20歳以上年の離れた人妻・浅野詩史(板谷由夏)、大学生・大原耕二(松田)と孤独を抱える主婦・川野喜美子(MEGUMI)という2組の男女の禁断の恋を、令和ならではのストーリーとキャラクターで描き出す。最終回を前に永瀬と松田が囲み取材に応じ、苦労したシーンや撮影裏のエピソードを語った。 ■永瀬廉、友人から届いた“謎考察”を明かす ――これまでの撮影でお二人が一番苦労したシーンはどこですか? 永瀬:苦労で言うと、7話の耕二のやっていることが全部バレて3人に詰められるところですね。透としてはただその場にいるだけなのですが、段取りに入ったときの空気感がすごく重たくて。 松田:言ってたよね。「空気重くない?」って。 永瀬:そう。聞いているだけの透でも苦しかったから、お三方と耕二に関してはもっと大変だった部分だったのかなと思います。 松田:絞れないんですよ。もちろん全部楽ではなかったですが、個人的に1個の作品として捉えている気持ちが強く、全部が楽しくて全部が難しかったなと感じています。 しいて言うなら、透とのシーンは楽しくて、僕と廉との関係性もあった上で出来たのかなと思っています。 ――オンエアの反響はいかがですか? 永瀬:本当に幅広い層の知り合いや友だちから感想を言ってもらえるので、「東京タワー」という作品がいろいろな方の元に届いていることを実感しました。周りからの反応がもらえるのはうれしいですね。 内容的に、会話のフックになるような作品なので、そういう部分でも感想を言ってもらう機会が多かったです。 ――印象的な感想はありましたか? 永瀬:友だちが1話を見て謎の考察をしていて。「俺の予想。詩史さんの旦那さんが透の実の父と見た」って送られてきたんです。「いやいや、そんなややこしい話ちゃうわ」って返したんですけど。さらに「詩史さんが透の母親への復讐で、旦那と息子両方に手を出してしまうドラマや」って言ってきて、そこから既読無視しました(笑)。 松田:返してあげなよ! 永瀬:独特な感想も含めて面白かったですね。 松田:僕は、メンバーの宮近が1話からずっとリアルタイムで見てくれていて。先日、コンサートで新潟に行ったタイミングがちょうど4話の放送日だったのですが、部屋で見ていたら宮近と松倉と七五三掛が部屋に来て、一緒に見たんです。 宮近はずっと見てくれているので「今はこういう心情なの?」とか解説しながら一緒に楽しみました。松倉はまだ1話しか見ていなかったみたいで、喜美子さんと耕二の大人なシーンを見ながら「あ!」って騒いでいました。中学生と見ているようなうるささでしたね。七五三掛は真剣に見てくれてうれしかったです。 あとは、共演させてもらった方々やスタッフさんからも声をかけてもらいました。特に若槻さんがどハマりしてくれているらしくて。 永瀬:若槻さんって、若槻千夏さん? 松田:そう。「『東京タワー』の大ファンです」って言ってくださっていて。 「これを機に松田はバラエティーやめた方がいいよ。もう役者だけしていった方がいい」ともしっかり言われて。これからの未来、ちゃんと考えないとなと思いました(笑)。 ■二人でオンエアを見る機会も「俺、詩史さんになった気分になって」 ――撮影裏でのエピソードはありますか? 松田:それこそラジオで言ってくれてたよね。一緒にごはん行って、3話を一緒に見たじゃん。 永瀬:話した話した。 松田:一緒に撮影してた日があって、現場がちょっと早めに終わったので、二人でごはんに行って、2話も二人で見ました。 永瀬:2話じゃない? いや3話か。 松田:バーのカウンターで飲みながら見ていたら、詩史さんになった気分になって。 永瀬:状況と相まってね? 松田:空気で恋に落ちるんだなって、勝手に詩史に感情移入しながら見ていました。そのとき、話し方もゆっくりだったよね? 永瀬:ゆっくりだったね。本当に詩史さんみたいな感じでした。 松田:でしょ? 好きになっちゃいました。 永瀬:メイクラブだったよね。 ――現場でもコミュニケーションはよく取っていましたか? 松田:結構喋ったよね。 永瀬:うん。深い話はせず他愛もない話を。中学生のような会話をずっとしていました。 ――お芝居の話をすることも? 松田:現場ではあまりなかったかな。 永瀬:なかったね。楽しく過ごすのをモットーにやっていました。 ■「365日24時間、年中無休でバカでした」 ――最初の頃、松田さんの“ビジネスバカ”を暴きたいと言っていましたが、そこはどうなりましたか? 永瀬:360度どこから見てもバカでしたね。 松田:おーい!! 永瀬:365日24時間、年中無休でバカでした。正月休みとかない。 松田:無休? 永瀬:無休無休。不眠不休。不眠不休でおバカだった。 松田:でも、廉だからずっと楽しくいられましたね。全部突っ込んでくれるし、逆に急にボケ始めるときもあって、頭が良くなった気分になりました。 永瀬:でも全然(ボケに)対応してくれなかったですね。 松田:いや、ちょっと待ってよ! 永瀬:僕が求めていたワードやこういう雰囲気で突っ込んでほしいっていう感じでは一切来てくれなかったです。 松田:ストイックすぎるって。 ――「永瀬さんのおバカなところを探したい」という話もありましたよね。 松田:そうなんですよ。僕に比べたらもちろん頭は良いですけど、廉もおバカだなって。 永瀬:元太のレベルに合わせて行かないと会話が進まないから。 松田:うつった!? 永瀬:うつったというか、お芝居みたいな感じ。 松田:お芝居してたの? 嘘でしょ!? 永瀬:お芝居してる感覚だったね。 松田:本当に! だとしたら、めっちゃ上手かった(笑)。一緒にいやすくて、すごく楽しかったです。 ■お互いについて「すごくリスペクト」「相乗効果を感じていました」 ――撮影を通して、お互いに刺激を受けたことや、すごいと思ったことはありますか? 松田:お芝居に対する向き合い方が本当にストイックだなと思いました。でもシーンではない休みのときはほわんとしてギャップもあって。 一つひとつ100%以上のパワーで全て演じていたので、透もすごく好きですが、永瀬廉という人に対してもすごくリスペクトで、すてきだなと。好きになっちゃいました。 永瀬:元太の耕二のリアルさというか、とても魅力的に演じてくれて、元太にしか出来ない耕二をやってくれた気がします。 元太が演じる耕二だからこそ透もよく見えたり、その反対もあったり、そういう相乗効果は、近くでお芝居する中や放送を見る中で感じていました。 ――チャレンジングなシーンが多かったと思いますが、この役を演じた前後で心境に変化はありましたか? 永瀬:まさか自分が、“許されざる恋”をテーマとした作品に出られるとは思っていませんでした。想像していなかった出会いは僕にとって刺激になりましたし、なかなか経験できる役ではないので、ありがたかったしうれしかったですね。 自分が思っていないことが今後も起きるんだなと思うと、今回を経て、より仕事をしていくのが楽しくなりました。たくさんの方に見ていただき、身近なところで反響を感じられたことも大きいですが、いろいろな意味でモチベーションを与えてくれた作品だったと思います。 松田:いろいろ考えさせられるストーリーでもありましたし、前回演じていた(松本)潤くんとはまた違う令和の耕二を、自分にしかできない役にしたいなと思っていました。その上で、廉と共演できたというご縁もあり、MEGUMIさんや板谷さんもそうですし、たくさんの方とのご縁で、今後も成長していきたいと思える撮影の日々でした。 お芝居の楽しさを改めて教えてもらえましたし、Travis Japanにお土産を持って帰れるようにしたいなという風に強く思えた経験だったと思います。 ――最後に、最終回の見どころを教えてください。 永瀬:それぞれの関係性がどう変わっていくかというところで終わっていたのが8話。そして、透からの告白に対して詩史さんが何て返事をするのか。…耕二は? 松田:耕二は、喜美子さんに対しての好きという気持ちがどんどん本気になっていって、その気持ちを直接ちゃんと伝える。それを受けた喜美子さんが、どう受け入れて噛み砕いていくか。ハラハラドキドキが詰まりに詰まっています。 永瀬:8話まで、透と耕二は本当にいろいろなことを経験して、いろいろな気持ちをもらって、いろいろな感情になって、その上で9話を前にそれぞれの気持ちを伝えています。詩史さんと喜美子さんがどう応えて、対する透と耕二がどうなっていくかまで最終回では描かれているので、最終的に二人がこの恋を通じてどう成長したかを見届けてほしいなと思っています。