米株に年内は最も利益を期待、利下げでリスクオン鮮明-MLIV調査
(ブルームバーグ): 米連邦準備制度が利下げを継続する中で、米株は今年残りの期間を通じて、米国債や社債をアウトパフォームする見通しだ。最新のブルームバーグ・「マーケッツ・ライブ(MLIV)パルス」の調査結果でそうした予測が示された。
ブルームバーグが調査した499人のちょうど6割が、今年10-12月(第4四半期)は米株が最も利益をもたらすだろうと回答した。米国を別にすれば、59%が先進国よりも新興国市場を選好。こうした投資を増やす過程で、米国債やドル、金なといった伝統的な安全資産が敬遠されている。
これは9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.5ポイント利下げ決定を受け、ウォール街で強気の見通しが浮上している状況と合致するリスク選好スタンスだ。習近平国家主席の下で中国当局が景気刺激を強化し、中国株が2008年以降で最も大幅な週間上昇率を記録したことも強気姿勢を後押しした。
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BMOウェルス・マネジメントのユンユ・マ最高投資責任者(CIO)は「米経済が直面してきた最大の難題は、実際のところ高い短期金利だ。われわれは既にリスク資産と米株に積極的に投資配分を傾けてきた。後退するようなことがあれば、それを増やすことさえ検討するだろう」と説明した。
MLIVパルス調査(9月23-27日実施)によると、FOMCが11月と12月の会合でそれぞれ0.25ポイントの利下げを決めると59%が予想し、その間の利下げ幅が合計0.75ポイントないし1ポイントに達すると34%が見込む。スワップトトレーダーは年内合計0.75ポイント前後の利下げを織り込んでいる。
一方、年末のドル相場がほぼ横ばいか、1%余り下落すると80%が回答。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は年初来で1%未満の上昇にとどまっている。
MLIVパルス調査は、ブルームバーグ・ニュースの読者を対象にブルームバーグの「マーケッツ・ライブ」チームが毎週実施。MLIVブログは同チームが運営している。