藤井聡太王座に敗れた挑戦者・永瀬九段、仕掛けかわされ「さわり方を間違えてしまった」悔やむ【王座戦第2局】
名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで18日指された将棋の第72期王座戦第2局で、挑戦者の永瀬拓矢九段(32)は藤井聡太王座(22)に123手で敗れ、0勝2敗となった。 ◆藤井王座&永瀬九段、お昼ごはんを注文 王座戦第2局【写真複数】 先手の第1局に敗れた永瀬九段。第2局では藤井王座得意の角換わり腰掛け銀への誘導を受けた。その裏には秘策があったようで、76手目に前例のない9筋の歩の突き捨ての攻めが「手を変えたつもりはなかった。こう指そうと思っていた」と狙いの一手だったことを認めた。さらに80手目、藤井玉を守っている銀を桂馬で狙った場面で、銀を逃げずに4筋に香車を打たれたのを「本譜の組み合わせは認識がなかった。さわり方を間違えてしまった」。仕掛けをかわされ、攻勢に出られなかったことを悔やんだ。 昨年、防衛すれば連続5期制覇で、永世称号にあたる「名誉王座」の資格を得るチャンスで敗れ、逆に相手に全8冠制覇の偉業を達成された。そのリターンマッチで早くもかど番に追い込まれ「精一杯準備をしたい」と声を絞り出した。
中日スポーツ