バレーボール・石川祐希が“王者”ペルージャ移籍発表 イタリア10季目「世界一」へ
バレーボール男子日本代表主将の石川祐希は14日、イタリア1部セリエAの王者・ペルージャへの移籍を発表した。2シーズン契約で、背番号は「14」。中大在学時の2014―15年シーズンからプレーするセリエAで6チーム目となった。 この日、チームの発表を通じて、イタリア語で「ペルージャは私にとって完璧なチームだと思いました。ファンの皆さんと一緒に(ホームの)パラ・バートンでプレーするのが待ちきれません」と心境を語った。 世界最高峰リーグのセリエAで、23―24年シーズンはミラノをエースとしてけん引。レギュラーシーズン6位、プレーオフ準決勝ではペルージャに敗れたが、チーム史上最高の3位と躍進。「今までで一番いい成績を残せたのはうれしい。ただ、悔しさは残っています」と話しており、同リーグ10季目を迎える来季は、昨シーズンでリーグ制覇、昨年の世界クラブ選手権で2連覇の“最強軍団”で目標とする自身初の「世界一」に挑む。 4月にセリエAのプレーオフを終え、現在は日本代表のシーズンに入っている。パリ五輪前最後の国際大会、ネーションズリーグが21日に開幕。石川とモンツァでプレーした高橋藍(らん)の2人は、21日~26日の1次リーグ第1週のブラジルラウンド(R)には同行せず国内で別調整。6月4日開幕の第2週の北九州Rから出場の見通し。既に出場権を持つパリ五輪に向けては「全てを懸ける」とチームの柱として日本を52年ぶりのメダルへと導く。 ◇石川 祐希(いしかわ・ゆうき)1995年12月11日、愛知・岡崎市生まれ。28歳。小学4年からバレーを始め、愛知・星城高時代に2年連続3冠を達成。中大に進学し、日本代表入り。14年9月の仁川アジア大会で代表デビュー。セリエAでは14―15年はモデナ、16~18年はラティーナ、18―19年はシエナ、19―20年はパドバ、20~24年はミラノでプレー。21年から日本代表主将。23年のネーションズリーグで銅メダル。パリ五輪予選では16年ぶりに自力での出場権を獲得。女子日本代表の真佑は妹。192センチ。
報知新聞社