THE YELLOW MONKEYは「夜店みたいなバンド」「非日常な夢」吉井和哉&廣瀬洋一に聞く
東京ドームライブは、40時間寝られずに
廣瀬は「切羽詰まった」というキーワードから、東京ドームライブでのエピソードを語った。ライブの前日に、全く眠れなかったという。 廣瀬:このあいだのドーム、僕は全然寝られなくなっちゃって。 吉井:一睡もしてなかったんです。 サッシャ:「遠足の小学生じゃないんだから」とツッコミをした話ですね。 廣瀬:まさにそれです。ハマってしまって「寝られない!」となって、そのまま会場に行って3時間のライブをやって。最後にどのぐらい起きていたのかなと思ったら、40時間ぐらい起きていました(笑)。 サッシャ:ふらふらにならず? 廣瀬:はい。ちょっと変なテンションになっちゃって。それがゆえに東京ドームのライブはこれだけ余韻があるのかなという、ひとつの理由にもなっているんじゃないかなと。 サッシャ:廣瀬さんはライブを映像とかで観返しました? 廣瀬:観返しました。 サッシャ:自分どうでしたか? 廣瀬:ヤバいやつになっていました(笑)。「あのテンションなに?」みたいな。 サッシャ:吉井さん、そんな感じでした? 吉井:はい。もうなんか、メンバーがみんなキレキレで。僕は正直、ほかのメンバーを見ながら余裕をもって歌うとかはできなかった。もう自分のことで精いっぱいだったから。だけどちらっと、ほかの3人の中身の“核”みたいなところが表れていました。“スーパーサイヤ人”的な3人を見て「おお! つええ人になっているやん!」みたいな。
THE YELLOW MONKEYとは?
この日の「+1」のテーマは「THE YELLOW MONKEYは〇〇なバンド」。メンバーの2人に改めて「THE YELLOW MONKEYとは?」と問いかけることに。 サッシャ:これまで応援してくれたファンはもちろんですが、若い世代にも今回のアルバムを聴いてほしい、THE YELLOW MONKEYを聴いてほしいという風におっしゃいました。そうであれば、たまたまいまラジオを聴いている若い世代に、THE YELLOW MONKEYをTHE YELLOW MONKEYから紹介してもらおうという。なんともちょっと失礼なコーナーです。廣瀬さんからいこうかな。 廣瀬:僕ですか? サッシャ:こういうのは吉井さんにいきそうじゃないですか。ちょっと裏をかきました。 廣瀬:抽象的なことしか浮かびませんよ? えーと……日本の誇るべきロックンロールバンドですよ、唯一無二の。 サッシャ:おー! その心は? 廣瀬:どのくらい、今の世の中にロックンロールという、僕らが本当に骨抜きにされたような音楽がいまの世の中にあるのか。ちょっとあまり理解し難いところもありますが、やっぱり初めて知ってもらうときに胸を張って言える言葉は「僕らは本当に誇るべきロックンロールをやっている唯一無二のバンドだぞ」と、心して伝えたいなと。 サッシャ:演奏しているときに、常に心がけていることはなんですか? 廣瀬:笑顔にさせたいし踊らせたいみたいな気持ちでいつも、最大限の表現をしようかなと。 サッシャ:吉井さんはどうでしょう? 吉井:さっき「古着みたいなバンド」と言ったのは少しあるかな。もう1回いま、90年代の古着とか若い子たちに見直されたりしているし。あとちょっと思ったのは、夜店みたいなバンド。 サッシャ:夜店!? 吉井:お祭りの。なんか懐かしい気持ちになるじゃないですか。 サッシャ:リンゴあめとかお面とか? 吉井:「この売っている人、普段なんの仕事しているんだろうな」とか(笑)。 廣瀬:非日常な夢だね。 吉井:日本の大切なカルチャーでもあります。その先には神社、神様がいたりとか。 サッシャ:神聖なところでやっていますね。 吉井:そういう神秘的なところもあるし、なんかそういう感じでとらえてもらえると(うれしい)。 サッシャ:最高ですね。本当にTHE YELLOW MONKEYは日本が誇るロックバンドということで。日本のロックとはなにかを知ることができるので、まずはニューアルバムから聴いていただいて掘ってさかのぼってください。 コーナーの最後には今後の出演予定やホールツアーの話題に。吉井はTHE YELLOW MONKEYについて「ホールツアーがうまいバンド」とも付け加えていた。 THE YELLOW MONKEYの最新情報は、公式サイトまで。 J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。