米国メディアも同僚ゴードンも菊池雄星の初勝利を絶賛「辛くとも笑顔。彼の存在は大きい」
マリナーズの菊池雄星(27)が20日(日本時間21日)、敵地のアナハイムで行われたエンゼルス戦で5回を投げ、10安打、2四球、3三振、4失点だったが、味方の援護もありメジャー初勝利を手にした。 デビュー6試合目にしての初白星で投球数は移籍後最多の97球だった。この菊池の勝利を、大リーグ公式サイトは、マリナーズがエンゼルス戦に6-5で勝利したことを伝える記事の中で触れた。 「マリナーズにとって、この勝利はただ乱打戦を制した以上の価値があった。ミッチ・ハニガー、ダニエル・ボーゲルバック、エドウィン・エンカーナシオン、ドミンゴ・サンタナの長打の援護を受け、ルーキーの菊池が5イニングで10安打、4失点を許しながら大リーグで初勝利を拾ったのだ」と伝え、「菊池はデビューから4試合は彼が降板するまでチームがリードしていたが、ブルペンが試合を壊しただからこの勝利はマリナーズと日本から獲得したフリーエージェント(の菊池)にとって甘美なものとなった」と続けた。 記事は、「マリナーズは父親を数週間前に亡くしたにも関わらず、チームに残り投球を続けた東京から来た新しいチームメートを祝福した」とし、4回に2点適時打を放ち、引退したイチローを尊敬していた二塁手のディー・ゴードンの声を紹介した。 「雄星が初勝利を得て、そこに貢献できたことがただうれしい。彼にとって大きいし、自信にもなる。この3、4試合は、彼はいいピッチングをしていたのに、自分たちは彼を助けることができなかった。チームにとって彼の存在は大きい。だから、彼が気分よくプレーできるようにさせたいんだ。違う国からやってきて、父親に起きたことも辛いことだったに違いない。我々にとっても辛いことだったのだから。しかし、彼は、ここに残って、素晴らしいチームメートであり続けてくれた。毎日笑顔を続けてくれた。このことは彼の人間の大きさを物語っている」と絶賛した。菊池は、試合後、ロッカーで、チームメートから祝福のビールのシャワーを浴びせかけられたという。