新型タイカン/タイカン・クロスツーリスモ受注開始 ポルシェの施す広範囲なアップグレード
新型タイカン/新型タイカン・クロスツーリスモ発表
ポルシェは、数多くの改良を施した新型タイカン/新型タイカン・クロスツーリスモの予約受注をポルシェ正規販売店にて開始すると発表した。 【写真】新型ポルシェ・タイカンとこれまでのタイカンの写真をみる (115枚) 新型タイカンには広範囲におよぶアップグレードが施され、より高い出力/長い航続距離/速い加速/迅速な充電/優れた安定性を備えると述べる。 市販化に向けてポルシェ初のフル電動スポーツカーを改良するために、カモフラージュされたテストカーに乗り込んだ開発エンジニアとテストドライバーは、世界中を360万km以上走破したと付け加え。またこれまでに約15万台のタイカンが生産されていると語った。 新型モデルのメーカー希望小売価格(税込)はタイカンが1370万円/タイカン4Sが1650万円/タイカン・ターボが2289万円/タイカン・ターボSが2746万円/タイカン4クロスツーリスモが1507万円/タイカン4Sクロスツーリスモが1670万円/タイカン・ターボ・クロスツーリスモが2308万円となる。 ■タイカンのモデル責任者ケビン・ギーク 「当社は2019年末にタイカンを発表し、e-モビリティの新時代を切り開きました。この車がEVセグメントにおけるゲームチェンジャーであり革新的な先駆者であることがすぐに証明されました。 サクセスストーリーは、大幅にアップグレードされた新型タイカンにも続きます。卓越したドライビングダイナミクスとドライビングプレジャーを備えたモデルラインは、性能の面で新たな高みに到達しています。同時に、効率/航続距離/日常の使いやすさ/快適性を大幅に向上させることができました」と語る。
新型タイカンの特長1
■さらに高いパフォーマンス アップグレードされたすべてのバージョンは、先代モデルよりも加速が格段に良くなったという。ベーシックモデルとトップエンドから、スポーツセダンのタイカンとタイカン・ターボSの例を挙げると、静止状態から4.8秒(ターボS:2.4秒)で100km/hに達し、これは先代モデルを0.6秒(ターボS:0.4秒)上回るという。 スポーツクロノパッケージの新しい「プッシュトゥパス」機能を使用するとボタンに触れるだけで、モデルに応じて最大70kWのブーストを10秒間利用することができる。 加速の向上は、主にシステム出力の増加によるもので、例えばベーシックモデルのタイカンの出力は従来よりも60kW向上しており、タイカン・ターボSでは、さらに140kWのローンチコントロールが追加される。これにより、トップモデルのシステム出力は700kW/952psにもなると付け加えた。 ■先代モデルより航続距離が35%以上向上 ボディタイプとエンジンに応じて、航続距離は175km(35%)増加して最大678km(WLTP)となったという。アップグレードされたタイカンは、先代モデルよりも長距離走行時の充電回数が少なくなっただけでなく、充電速度も向上。パフォーマンスバッテリープラスの総容量は93kWhから105kWhに増加した。 ■新しいアクティブシャシー すべてのアップグレードされたタイカン・モデルには、アダプティブエアサスペンションが標準装備された。新しいポルシェアクティブライドサスペンションは、4WDバージョンのオプションとしてオーダーが可能で、ドライビングコンフォートとドライビングダイナミクスのレンジをかつてないほどに広げると話す。 サスペンションは、ダイナミックなブレーキング/ステアリング/加速操作中であっても、タイカンのボディを常に水平に保つと彼らは語る。 滑らかな乗り心地で、段差をほぼ完全に吸収し、ダイナミックな運転状況では、ポルシェアクティブライドサスペンションがホイールの荷重をバランスよく配分することで、路面とのほぼ完璧な接続性を実現することに加え、適切なモードがアクティブになっている場合、サスペンションがピッチとロールを補正して乗員に作用するGを低減すると述べた。