外から豪快に伸びたエコロブルーム（左）（カメラ・荒牧　徹）

◆第４２回ニュージーランドＴ・Ｇ２（４月６日、中山競馬場・芝１６００メートル、稍重） 【データで見る】エコロブルームの血統、戦績 　ＮＨＫマイルＣ（５月５日、東京）トライアルの第４２回ニュージーランドＴ・Ｇ２は６日、中山競馬場で行われ、３番人気のエコロブルーム（横山武）が直線で抜け出して重賞初制覇を飾った。２着のボンドガール（武豊）、３着のユキノロイヤル（石橋）までが優先出走権を獲得した。 　３歳マイル界に新星が誕生した。３番人気のエコロブルームが、外から伸びて初の重賞タイトルをゲット。大舞台への切符を自らもぎ取った。この日、４勝の固め撃ちで絶好調だった横山武は、「あくまでリズムを大事に。楽に先団も取れたし、ちょっとかむシーンはありましたが、よく我慢してくれて、最後までいい走りっぷりだったと思います」と手応えを話した。 　まさに力でねじ伏せた。最後の直線。一度は内を狙ったが、ボンドガール、ユキノロイヤルがいてスペースがないと判断するとすぐに外に持ち出し、エンジンを再点火。一気に伸びて前をのみ込み、真っ先にゴールに飛び込んだ。鞍上は「再加速できたのは馬の力だと思いますし、馬に助けられました」と感謝していた。 　ＮＨＫマイルＣを視界にとらえた。３年ぶりの重賞制覇となった加藤征調教師は、「次は全く違った条件だけど、２戦目（初勝利）の東京であれだけの脚を使ってくれましたからね」と期待を口にする。次も横山武が騎乗予定で、府中でもエコロの花を咲かせてみせる。（松末　守司） 　◆エコロブルーム　父ダイワメジャー、母シュガーショック（父キャンディライド）。美浦・加藤征弘厩舎所属の牡３歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算４戦２勝。総獲得賞金７８６０万６０００円。重賞初勝利。馬主は原村正紀氏。