「狭い中でのドリブルを持つ」

５試合連続ゴールの離れ業をやってのけた中村。(C) Getty Images

　６試合連続ゴールとはならなかった。だが、評価が高まっているのは確かだ。 　スタッド・ドゥ・ランスの中村敬斗は、移籍２年目となる今季、リーグ１の９試合のうち８試合で先発。第４節のナント戦から第８節のオセール戦まで、５試合連続でネットを揺らす活躍を見せている。５得点・１アシストは、10月にしてすでに昨季を上回る数字だ。 【動画】伊東のピンポイントクロス→中村の５戦連発弾 　イタリア紙『Corriere dello Sport』は10月28日、この活躍を受け、中村は現在のスタッド・ドゥ・ランスの「アイドル」だと報じている。 「彼の背番号17のユニホームはショップで最も売れているひとつだ。彼の美技を集めた動画はSNSでバズっている。代表でも地位を確立しつつあり、13試合で８得点だ」 　イタリアのメディアとあり、「レッジーナとセルティックのスターだったシュンスケ・ナカムラとは血縁関係ではない」と、かつてセリエAで活躍した中村俊輔と名字が同じである点にも注目した。 　 　そのうえで、Corriere dello Sport紙は、中村が「DFを抜き、数的有利をもたらし、狭い中でのドリブルを持つ」選手だと紹介。飛躍が期待できる若手とみているようだ。 　イタリアでは先日、ナポリの専門サイトが、中村に対する同クラブの関心を伝えた。アウレリオ・デ・ラウレンティス会長が日本人選手獲得に興味を見せていたナポリは、今後もアジア市場拡大に向けた動きが注目されている。 　フランスでの活躍は、欧州各国からの熱い視線につながるはずだ。中村がさらにステップアップしていくのか、今後のより一層の活躍が期待される。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部