建て替えに…東京で販売 札幌マンション新時代
「シティータワー札幌すすきの」の第1期契約分16戸の7割は、首都圏在住者が購入した。住友不動産住宅分譲事業本部の森本昌博さんは「ホテル代わりにセカンドハウスとして購入する人が多い」とする。 新築の価格高騰が続く中で勢いを伸ばしているのが、個人から不動産を購入しリフォームやリノベーションをした上で再販売する「買取再販」というものだ。 買取再販を手掛ける不動産会社エムズワールド(札幌)は、築44年の分譲マンションを購入し、内部を新築と同様の状態にして販売。年数は経過しているが管理状態が良いことや、中島公園に面し地下鉄、市電の駅にも近いことから取得を決めたという。 買取再販は右肩上がりで、鈴木克典社長は「東京であれば中古物件の4割、札幌でも2割強が買取再販物件」と話す。現在、市内に10社ほど同業がいるという。相続物件をすぐに現金化したいというニーズが背景にあるといい、今後も市場の伸びが期待できるとする。
番組コメンテーターの北大大学院・平本健太教授は「老朽化したマンションを建て替えたり、修繕しながら住み続けるということを真剣に考える時期に来ている」とし、今はマンションを巡る問題の「入り口」に差し掛かったところとの考えを示した。 (2024年11月9日放送 テレビ北海道「けいナビ~応援どさんこ経済~」より)