人懐っこい眼差しの虜 バイキングとやって来たアイスランドの短足な馬
ダウンジャケットにニット帽、手袋……、いつもより膨らんだスーツケースを転がし成田へ。ヘルシンキ経由で北極圏に位置するアイスランドに向かった。国名からイメージしていた“氷の国”は想像を超えていた。
牧草地でヒツジの次によく見かけたのがウマだ。撮影しようと柵に近づいても全然逃げる気配がない。本来ウマは警戒心が強く逃げて行ってしまうだろうと思っていたが、むしろどんどんこちらに寄ってきた。 アイスランドのウマは“アイスランディックホース”と呼ばれる種類で非常に人懐っこい性格だそうだ。バイキングが入植した際に連れてきた種で、少し小ぶりで足が短くて太いのが特徴だ。そのなんとも愛くるしい姿と懐いてくるかのような眼差しには、動物が苦手という人でも虜になってしまいそうだ。 (2017年4月撮影・文:倉谷清文) ※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<息づく大地:ホットなアイスランド>-倉谷清文第5回」の一部を抜粋しました。