〔NY外為〕円、161円台後半(3日)
【ニューヨーク時事】3日のニューヨーク外国為替市場では、低調な米経済指標を受けていったんは円買い・ドル売りが優勢となったものの、雇用統計の発表を週末に控えた持ち高調整でドルが買い戻され、円相場は1ドル=161円台後半に小幅下落した。午後5時現在は161円67~77銭と、前日同時刻(161円43~53銭)比24銭の円安・ドル高。 ニューヨーク市場は海外市場で円安が進んだ流れを引き継ぎ、161円92銭で取引を開始した。米サプライ管理協会(ISM)が午前発表した6月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は48.8と、前月から5.0ポイント低下。サービス業の景況拡大と縮小の分岐点である50を割り込んだほか、市場予想(ロイター通信調べ)の52.5を下回った。これを受け、年内利下げ期待がやや拡大し、米長期金利が一段と低下。指標発表後は一転して円高・ドル安基調となり、一時は160円76銭まで上昇。ただ、その後は持ち高調整や利益確定目的の円売りが強まった。 米連邦準備制度理事会(FRB)が午後公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月11、12両日開催分)では、参加者らはインフレ鈍化の一段の確信が得られて初めて利下げが適切になると指摘した。ただ、市場の反応は限定的。関心は米独立記念日(4日)明けの5日に発表される6月の雇用統計に向いており、終盤にかけては様子見気分が強かった。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0783~0793ドル(前日午後5時は1.0740~0750ドル)、対円では同174円37~47銭(同173円45~55銭)と、92銭の円安・ユーロ高。