佐賀と長崎で窃盗目的で住宅に侵入し、気づいた住人の背中を蹴って階段から落とし大ケガをさせた強盗致傷などの疑いで、警察は14日までに16歳から18歳までの少年6人を逮捕しました。 住居侵入と強盗致傷の疑いで逮捕されたのは、いずれも少年で、住居不定の自称アルバイトの18歳、佐賀県伊万里市の解体作業員の18歳、アルバイトの17歳、佐賀市の会社員の16歳、唐津市の自称解体作業員の17歳、住居不定の解体作業員の16歳のあわせて6人です。 このうち、18歳の2人とアルバイトの17歳、会社員の16歳の計4人は、ことし2月8日午前2時ごろ、長崎県佐世保市の住宅に侵入し3000円を盗み、気づいて取り押さえようとした30代の住人男性の顔を数回、こぶしで殴り全治1週間のケガをさせた疑いです。 さらに、この4人はことし2月7日午後6時すぎから8日午前7時すぎまでの間に、長崎県佐世保市の住宅に侵入し、現金10万2000円などを盗んだ疑いももたれています。 また、18歳の2人と自称解体作業員の17歳、解体作業員の16歳の計4人は、ことし3月17日午前5時半ごろ、佐賀県唐津市浜玉町の住宅に侵入し、物色中に住人の60代の女性に発見され、女性の背中を蹴って階段から転落させ、およそ2か月の大ケガをさせた疑いです。 18歳の2人は、ことし4月に佐賀県白石町で車の助手席の窓ガラスを石で割り、現金6000円入りのポーチを盗んだ疑いでも逮捕されています。 警察によりますと、6人は地元や仕事上の知人関係で、全員面識があったということです。 別の事件の捜査や被害者からの被害届を受け、窃盗や強盗事件の捜査を進めるなかで、6人の関与が浮上しました。 警察は、6人の認否や役割を明らかにしていません。 佐賀と長崎では同様の窃盗事件がほかにも起きていて、警察は、少年らが関与していないか調べるとともに、指示役やほかに関与した人物がいないかについても調べています。