【共同通信杯】前走GⅠ好走馬は人気を裏切る傾向 データで導く「過信禁物の注目馬」
クラシックへと繋がる登竜門
2月11日に東京競馬場で共同通信杯(GⅢ)が行われる。当レースの出走馬からは近3年で4頭がクラシックホースになっており、まさにGⅠへの登竜門といえる一戦だ。 【京都記念2024 推奨馬】パワー型で時計のかかる馬場は歓迎、単勝回収率239%の好データ該当! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 過去の傾向を見ると、1~2番人気の馬が近10年で【2-3-5-10】(複勝率50.0%)と人気を裏切る傾向。一方で3番人気が5勝を挙げており、実力差がハッキリとしない世代戦らしく、下馬評が覆る決着も珍しくない。こうしたレースではなおさら、人気馬の取捨選択を吟味して馬券の的中に繋げたい。今回は過去10年(14~23年)における当レースのデータを基に、「過信禁物の注目馬」を導いていく。
前走GⅠで好走した馬が苦戦気味
今年は前走GⅠの馬が4頭登録しており、中心視されるのは間違いない。当レースにおいて前走GⅠの馬は【1-3-0-8】勝率8.3%、連対率、複勝率33.3%とまずまずで、データ面からも期待したいところだ。 だが、この組を前走の着順別に分けると、1~3着に好走していた馬が【0-1-0-4】勝率0.0%、連対率、複勝率20.0%で、4着以下だった馬が【1-2-0-4】勝率14.3%、連対率、複勝率42.9%。意外にも、GⅠで馬券に絡めなかった馬の方が当レースで活躍できている。 前走GⅠ好走馬で唯一馬券に絡んだのは、19年2着のアドマイヤマーズである。だが当馬は4戦無敗で朝日杯FSを制しており、当レースでは単勝1.7倍の圧倒的な支持を受けていた。これらを踏まえると、2着は満足できる成績ではない。その他の4頭も上位人気の評価を受けながら、全てが人気以下の着順に沈んでいる。 当レースは左回りの東京コースが舞台であり、10頭前後の少頭数での施行となるケースがほとんどだ。右回りかつ多頭数での実施となる、2歳GⅠの2戦とは競走条件が大きく異なる。問われる適性にも差異があるはずで、これがデータにも表れていると考えられる。前走GⅠ好走組に、過度な期待を寄せることは避けたい。