虎のソナタ 競馬は当たらなかったけど25年の予想は外れない 才木vs高橋宏「1.2億円」対決は超ハイレベル
サンスポ編集局のあちこちで怒号と絶叫と悲鳴が交錯した。ドウデュースという大本命馬が出走を取り消しても、最後の直線でメッチャ盛り上がるのは、いつの時代も、どんな時も、変わらない。 【写真】一緒にラーメンを食べる阪神・才木浩人と大竹耕太郎 朝、鳴尾浜球場で取材をしていた遊軍・上阪正人は、車でやってきた野村克則コーチを発見した。練習の視察に来たのかな? 打ち合わせかな? 何の用事だろう? と思いながら、野村コーチが手にしている〝モノ〟に気付いた。 それはサンケイスポーツが発行している大人気競馬専門紙「競馬エイト」だった。購入ありがとうございます! しばし、虎風荘内に滞在していた野村コーチは、帰る際もその手に「競馬エイト」を握りしめていたとか。愛読者とみた。思わず、上阪は尋ねた。 「この後、競馬場ですか?」 さすがに、競馬場に足を運ぶ予定はなかったらしいが、「エイト」の予想で大もうけしたんだろうか。今度、聞いてみたい。ひととき、有馬ウイークを楽しんでいただけたら、何よりです。 アナタの夢はかないましたか? また外れましたか? 当たらないっすよね、予想って。ことしの有馬は決着がついたけれど、競馬は来週もある。永久に不滅(?)だ。次週、もうけよう。そう思い続けて40年ぐらいの月日が経過している。年末が来て、年が明けて、来年の今ごろは有馬記念-。 さて、グランプリが終わった途端に、編集局の態勢が一気に〝通常モード〟になった。有馬記念で紙面が埋め尽くされる有馬ウイークは、運動部は「お呼びでない」。だから、出勤のデスクも野球担当、一般スポーツ担当の2人だけだった。本日の紙面から〝通常〟に戻るから、昨夜からはサブデスクも含めて3人が出勤のシフトになっていた。 野球デスク席にいた白石大地も「阪神で1面から3面まで埋める、いつものサンスポに逆戻りです。梅野がいいのか、右京がいいのか」。トラ番たちの報告を受け、頭を悩ませていた。 鳴尾浜球場で才木を取材したのは、「エイト」持参の野村コーチを目撃した上阪だ。 「才木は来年、取れるタイトルはすべて取るって言ってるじゃないですか。そこで動向が気になるのが、中日の高橋宏斗なんですよ」