記録的干ばつのブラジル 頻発する森林火災と二重苦
コアリ、ブラジル、9月11日 (AP) ― ブラジルは、70年以上前に全国的な測定を始めて以降、最悪の干ばつに見舞われており、米国の半分の広さに相当する国土の59%が何らかの影響を受けている。 アマゾン流域の主要河川は歴史的な低水位を記録しており、アマゾナス州のコアリ市など数十の自治体が立ち往生している。 物流を水路に頼ってきたコアリ市では、この干ばつの影響で食料や飲み水、医薬品などの流通が滞り始めている。 ブラジルが抱える問題は、干ばつだけではない。 年の初めから9月8日まで、ブラジルでは2010年以降最悪となる16万件の森林火災が発生した。 ほとんどの火災は、森林伐採や牧草地や農地の開拓のための人為的なものである。 今年に入ってから、イタリア半島全体に相当する広さが焼失し、煙が河川交通を難しくしている。 森林火災の煙で視界を遮られ、河川航行が「非常に危険」だという。 ソリモエス川はアマゾンの主要流域のひとつで、州内の24カ所の都市を潤し、アマゾン川とともに世界最大の水路流域を形成している。 その水路流域の水位が歴史的低水位に直面しているが、まとまった量の雨は10月まで望めない。 (日本語翻訳・編集 アフロ)