倒れたブッシュ米大統領「天国にいるような心地だった」～外交記録文書公開
外務省が公開した外交記録の文書で、1992年にアメリカのブッシュ大統領が日本で体調不良で倒れたときを振り返るやりとりが明らかになりました。 1992年1月8日、来日していたブッシュ（父）大統領は、宮沢首相主催の夕食会で体調不良のため嘔吐（おうと）し、倒れました。 20日に公開された文書には、1992年1月下旬にブッシュ大統領が、訪米した渡辺外相に対して、当時の状況を説明したやりとりが記録されていました。 ブッシュ大統領は「日本のおもてなしに感謝している」と述べた上で、「総理晩餐会での出来事は、お恥ずかしい限りであるが、ご迷惑をかけたことをおわびしたい」と話していました。 また、倒れた当時の状況について、「気を失ったことは全然覚えていない。自分は神秘主義者ではないが、最後に記憶にあるのは、美しい光が見えて、静かな天国にいるような心地であったことである。最悪の場面は戻したところであるが、それもよく覚えていない」と明かしていました。
