県外から摘花応援隊 富山県高岡市戸出のチューリップ畑、農業通し交流深める
都市住民らが農業を体験する「快汗(かいかん)!猫の手援農隊」が17日、富山県高岡市戸出西部金屋のチューリップ畑で始まった。東京など4都府県から集まったボランティア8人が地元農家と一緒に球根用のチューリップの花を摘み取り、農業に理解を深めた。19日まで戸出地域のほ場で活動する。 猫の手援農隊は、農作業を通じて都市と農村の交流を深めようと、全国農協観光協会(東京)が各地で取り組んでいる。県内では高岡市チューリップ球根組合(吉江正雄組合長)とJA高岡が協力し、2014年から受け入れている。 今年は東京、神奈川、大阪、岐阜から女性8人が参加した。初日は同組合の高畑豊仁監事のほ場で、球根の肥大を促し、病害虫からの被害を防ぐために行う花の摘み取りを体験。白や赤白の花を手際よく摘んでいった。2年連続で参加した東京都の会社員、ポーリー愛葉さん(32)は「大変な作業だけど、色とりどりに咲くチューリップを見ると癒やされる」と汗を拭った。
吉江組合長によると、今年の生育状況は例年並み。球根は6月中旬から収穫し、7月上旬に出荷を始める。