近畿大学近くの「良縁珈琲」に規格外野菜を使うメニュー 近畿大学生とコラボ
近大通り商店街のカフェ「良縁珈琲(イイエンコーヒー)」(東大阪市小若江1)が12月9日~13日、規格外野菜を使うメニューを数量限定販売する。(東大阪経済新聞) 【写真】デニッシュパン2つとニンジンポタージュのセット 近畿大学国際学部(小若江3)教授・桑名恵さんのSDGsグループゼミでは、フードロス問題に焦点を当て、人々の意識や行動に変化を与えるきっかけを創出する方法について研究しており、これまで、規格外野菜を使ったカステラの販売や、学生を対象に正規販売されている野菜と規格外野菜の食べ比べイベントなどの活動を行ってきた。 今回は、規格外野菜についてより広く知ってもらおうと、ゼミ生がよく利用している「良縁珈琲」に規格外野菜を使うメニューの販売協力を依頼。「良縁珈琲」の與久田愛里さんは「ランチに加えて提供できるメニューをと考え、提案された野菜からニンジンを選んでポタージュにした」と話す。 今回開発した「スパイス香るにんじん豆乳ポタージュ」は、「ニンジンと豆乳とバターだけだと少しパンチが足りず、店でカレーを提供しているので、石垣島産のヒバーチをメインに数種類のスパイスを入れた。ヒバーチには体をポカポカさせる作用があるので、この時期にピッタリだと考えた」と與久田さん。「使ったニンジンは小さいものや割れているものもあるが、生で食べてもおいしい物だったので、今後も積極的に使いたいと思った」と話す。メニューに使う規格外野菜は、経済学部1年の冨山歩夢さんが起業した「漸新」(東大阪市)から仕入れる。 ランチメニューは、「スパイスカレー」「だし香る鶏のキーマカリー」「バターチキンカリー」「ガパオライス」「とろとろフレンチトースト」の5種類で、それぞれドリンクとニンジンポタージュ付きで1,050円。デニッシュパン2つとニンジンポタージュのセット(600円)は、ランチタイム(10時~15時)以外も販売する。 学生たちが以前行ったイベントのアンケートでは、関心を持ったがどこで購入できるかが分からないといった回答があったことから、今回はフードロスの原因や規格外野菜の廃棄などについて記載した啓発資料と共に、規格外野菜を購入できるウェブサイトの情報などをまとめ、店内に設置している。 営業時間は10時~21時(ランチメニュー販売は15時まで)。
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