Netflixドラマ『三体』は原作を読んでない人のほうが楽しめるかも
原作未読の方にこそ観てほしい
Netflix版『三体』で特筆すべき点は、やはり全体的な世界観(あるいはディテールも)のデザインや超自然的な現象を見せる映像表現のクオリティーの高さはあげられると思います。 その一方で、「三体問題」「自然/生態系破壊」「急進する科学文明」「仮想現実」「高次元生命体の存在と接触」などなどが絡み合い、ハードSF要素とサスペンスやドラマがうまく混ざりながら構成されている『三体』の圧倒的な作品性は、今回のドラマでは軽めになっているのも確かでしょう。 個人的には、原作において象徴的かつ印象的な射撃手(シューター)と農場主(ファーマー)の"SF"仮説が登場しなかったことはかなり残念ではありました。 さて、Netflix版ドラマは省略されている部分や改変によって軽くなっている印象を感じる一方で、並行して進むストーリーがドラマとしてのテンポを良くしていて見やすく、わかりやすいものになっているとも感じます。このドラマは"三体入門"と位置づけるような作品ではありませんが、原作未読でも楽しめることは間違いないでしょう。 また、今回が原作第一巻までだったこともあり、おそらく今後この『三体』シリーズは続くと思われます。最後のエピソードを観た後で、より規模が増していく『三体』の世界を最後まで観たいなと感じました。よりオリジナルな展開になっていくとしたら、それはそれで楽しみたいと思いますね。 Netflixシリーズ「三体」独占配信中 視聴はこちら source: Netflix, WOWOW, YouTube
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