Ｃ大阪・小菊昭雄監督

J1C大阪が11日、小菊昭雄監督（49）が契約満了に伴い、今季をもって退任することを正式発表した。来季の監督については決まり次第、発表される。 小菊監督は10日に大阪市此花区のセレッソスポーツパーク舞洲で行われた全体練習後、取材に応じ「今季の頭から随所随所で集大成、覚悟と伝えてきた。今季の始動日のときには、今年最後になる、という思いを持ってスタートしていた」と当初から今季限りでの退任を決意していたことを表明。決断に至った理由は「今年優勝という目標を掲げてスタートして、目標を達成できなかった。それが一番大きな理由です。私も4シーズン目、3年半。集大成という強い気持ちで覚悟を持ってキャンプの始動日からスタートした。そういう年だとという中でスタートした。私自身もそうですし、クラブも次のフェーズに入るには今年一年というタイミングかなという思いもありました。そういう理由が主な理由です」と明かした。 チームは現在、リーグ戦は残り5試合で勝ち点48の7位。首位の広島とは17差と、クラブ創設30周年の節目に掲げた初のリーグ優勝の可能性は消滅していた。 兵庫県出身の小菊監督は、下部組織のスタッフとして1998年からC大阪に在籍。2021年8月にコーチから監督に昇格して4季目。監督職だけでなく、クラブを退団する考えで、今季は最後まで指揮を取る。選手らには「最後まで一試合一試合いい準備をして欲しいということと、感謝の気持ちを伝えました」といい、「ここからの5試合がこのクラブの未来を作っていく上でも非常に大事な5試合になる。私自身も27年間、未熟だった自分をここまで育ててくれたクラブの皆さん、セレッソファミリーの皆さんに恩返しをして、チームを退団したいと思う」と力を込めた。