23本のサービスエースを決めたジェン・チンウェンが大坂を倒して大会初勝利「ワンブレークが勝負を分ける試合だった」 [WTAベルリン/テニス]
23本のサービスエースを決めたジェン・チンウェンが大坂を倒して大会初勝利「ワンブレークが勝負を分ける試合だった」 [WTAベルリン/テニス]
WTAツアー公式戦「エコトランス女子オープン」(WTA500/ドイツ・ベルリン/6月17~23日/賞金総額80万2237ユーロ/グラスコート)の女子シングルス1回戦で、第6シードのジェン・チンウェン(中国)が元世界ナンバーワンの大坂なおみ(フリー)を6-4 3-6 6-3で倒してグラスコートシーズンをスタートした。 ~エコトランス女子オープンで初戦を突破した第6シードのジェン・チンウェン選手~ ワンブレークずつでセットを分け合ったあと、第3セット3-1から相手のサービスゲームを破ったジェンが最後までリードを守りきって2時間10分で勝利を決めた。ジェンは試合を通して23本のサービスエースを決め、今季の女子ツアー最多記録をマークした。 「昨年は勝っても負けても2022年のような感覚でサービスを打つことができていなかったけど、今日はあの感触が戻ってきたような感じがしたわ」とジェンは試合後にコメントした。 「私はサービスの一貫性を向上させようと心掛けていた。特にグラスコートではそれがとても重要だとわかっているから。一度のブレークでセットを取り、一度ブレークされたらセットを落とす。今日は正にそんな試合だった」 ふたりはこれが3度目の対決だったが、ジェンが2勝1敗と勝ち越した。今シーズンは5月にローマの4回戦で対決し、ジェンが6-2 6-4で勝っていた。 「ハードコートとクレーコートで対戦して今度はグラスコートでプレーしたから、彼女とはすべての違うサーフェスで戦ったことになる。1回戦としては厳しい相手だわ。今大会3年目で初めて勝つことができてうれしい」とジェンは試合後のオンコートインタビューで語った。 「昨年は3大会すべて1回戦負けだったから、グラスコートではまり勝てていない。それに昨年はフレンチ・オープン後にチームを丸ごと変えたから本当に大変だった。今はすべてが軌道に乗っている。確かにフレンチ・オープンでは3回戦で負けたけど、それはあり得ることよ。私は最後まで戦った。これからグラスコートシーズンが始まる。グラスコートでプレーするのは大好きなの」 ジェンは次のラウンドで、前日にエマ・ナバーロ(アメリカ)を6-4 6-3で破って勝ち上がった予選勝者のカテリーナ・シニアコバ(チェコ)と対戦する。 そのほかの試合ではエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)、元世界ランク1位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、リンダ・ノスコバ(チェコ)、予選勝者のベロニカ・クデルメトワ(ロシア)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したドナ・ベキッチ(クロアチア)が2回戦に駒を進めた。 第7シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)はアザレンカに4-6 2-6で敗れ、初戦でシードダウンを喫した。
エコトランス女子オープン1回戦でシードダウンを演じた元世界ナンバーワンのアザレンカ選手
Hanging tough 💪@vika7 passes Sakkari's test and is into the next round after a straight set win! #ecotransLadiesOpen pic.twitter.com/HmlH3OPqJT ― wta (@WTA) June 18, 2024
テニスマガジン編集部