強姦容疑で3度の逮捕。母親の連れ子としてノルウェー王室入りした、マリウスの壮絶半生
無断で、王宮を住所として公開し、私物を売り払って非難を浴びたことも。ノルウェーの雑誌「Se Og Hor」 によると、2016年、 自身のフルネームと電話番号、ノルウェー王室の王宮を住所として、高級品など所有物をオンラインで売りに出してしまい、問題となった。
20歳を機に公務から引退。過剰報道への批判をしたことも
マリウスが20歳になったのを機に、王室は「マリウスが今後公務から退き、公の場から離れた生活を送る」と発表。 母メッテ=マリット王太子妃はこの件に関し、「マリウスはこれまで常に、定義するのが非常に難しい公的な役割を担ってきた」とし、「公的な役割を果たすことはないし、公人でもない」ことを明らかにし、「マリウスは、私たちが結婚したときにした異例の選択の象徴となった」と公開書簡で回答している。
公務からは退いたマリウスだが、2022年6月16日、妹イングリッド=アレクサンドラ王女の成年の祝賀会(写真)など、家族の行事については、公の場に姿を現すことも。
マリウスに対するセンセーショナルな報道に対しては、かつて母のみならず王室も苦言を呈してきた。 メッテ=マリット王太子妃はマリウスが20歳の頃(2017年)、公人ではない息子の過剰報道をやめるよう、ノルウェーのメディアに対して手紙を書き、報道を自粛するよう求めた。 さらに2018年には王室が「マリウスは、私生活にメディアの注目が集まることを望んでいないと何度も発言している」とマリウスに関する報道に苦言を呈し、マリウスと恋人に関しての過剰な報道をしたノルウェーの雑誌「Se og Hør」に対しては、プライバシーの侵害であると批判した。
自分の可能性を模索し、多数の職にトライしてきた
マリウスは、2017年1月17日よりカリフォルニア州の大学で経営学を学つつ、同年、ドイツの有名デザイナーのもとでインターンシップを始めたのを皮切りに、2018年にはテンプス・マガジンの編集者として働き(廃刊のため数か月後には失職)、さらに不動産会社の営業やマーケティング部門で働いたのち、2019年3月には、ナイトライフアプリの販売をしてきた。2020年秋からは、オートバイの整備士として働いているとされていて、2022年からはオートバイの事業を始めたとの報道がなされた。 マリウスの新たな容疑について、現在のところ詳細は明らかになっていない。今後、どのような人生を送っていくのだろうか。