川竹巧真外野手＝高知市の高知高旭グラウンドで２０２２年２月５日午前１０時１７分、小宅洋介撮影

　◇父が目標、長打に磨き　川竹巧真外野手（２年） 　昨秋の四国大会県予選では、ストレートの速度が最速１４４キロを記録。打っても要所で長打を放ち、大会を通じて９打点を挙げた「二刀流」プレーヤーだ。 　父親が浜口佳久監督と同級生で野球をやっていたという縁もあり、高知高に進学した。父親は野球をやる上で永遠の目標となっている。 　県予選決勝・明徳義塾戦では、投手として公式戦で初登板。ただ、登板を告げられたのはその日の朝だったといい、「冗談だと思った」。持ち前の強心臓と速球を生かして、五回途中まで被安打２と好投した。 　ただ、秋の大会を経て「自分の役割はバッター」と改めて自覚。逆方向に長打が打てるという強みを伸ばし打力を上げるため、さらなる練習に励む。「センバツではホームランを打つことが目標です」 　◇仲間引っ張る副主将　日野灯外野手（２年） 　副主将として谷崎陽主将を支え、声出しや練習に対するストイックな姿勢でチームを引っ張っている。 　大阪府出身。かつて阪神で監督を務めた金本知憲さんの「豪快なバッティング」に憧れ、野球を始めた。中学時代に高知高の練習を見学して「ここでなら自分を伸ばせる」と感じ、進学を決意した。 　センバツでは「バッティングで結果を残したい」と力を込める。チーム全体が不調に陥っていた昨秋の四国大会県予選初戦・土佐戦では、七回裏に三塁打を放ち逆転勝利の呼び水となった。 　さらなる打力の向上を目指し、「スイングスピード」と「動体視力」の向上に取り組んでいる真っ最中。それまでは変化球が苦手だったというが、「三振が減り、凡退の仕方が変わってきた」と手応えを語る。