前日計量をクリアした堀池空希（左）とワン・ラクセン

プロボクシングの「WHO‘S NEXT DYNAMIC GLOVE on U－NEXT＆G.O.A.T.MATCH vol.4」（東京・後楽園ホール）の前日計量が20日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。 メインイベントのスーパーライト級8回戦は、東洋大出身で2023年全日本選手権ライトミドル級準優勝の堀池空希（ひろき、22）＝横浜光＝がリミットより200グラム軽い63・3キロ、ワン・ラクセン（25）＝中国＝は63・1キロでともに1回でパスした。 プロ3戦目の堀池は「コンディションはバッチリ。初めてのスーパーライト級だったんですけど、意外と減量もスムーズにいった」と万全の状態をアピールした。4月のプロデビュー戦、6月の2戦目はともに左ボディーで1回KO勝ち。3戦連続のKO勝利が期待される。「しっかり倒して勝って、大会を締めたいと思います」と力強く語った。 セミファイナルはバンタム級8回戦で、大阪・興国高出身で高校2冠の伊藤千飛（せんと、19）＝真正＝と、ラン・コウコウ（28）＝中国＝はともにリミットより100グラム軽い53・4キロでクリアした。 堀池と同じく帝拳ジムなどの主催興行「WHO‘S NEXT DYNAMIC GLOVE on U―NEXT」に定期的に出場できる「強化育成指定選手」に選ばれている伊藤は8月下旬に1週間、三迫ジム（東京・練馬区）に出稽古し、前WBA、WBC世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗（32）＝BMB＝と4度、計24ラウンドのスパーリングを行った。 「全部すごかって、もう学ぶとこしかなかったんで、この経験を生かして今回の試合も倒せるようにしたい。1ラウンド目から前足のフェイントと前の手のフェイントがずっと止まらなくて、スタミナがすごかった。ジャブがずっと止まらないのと、ジャブからのストレートが見えなかった」と衝撃を受けた。「フェイントをほんまに学ばしてもらって、今回色々なフェイントを使って闘いたいなと思います」と拳四朗流のフェイントを取り入れることを宣言した。 プロ戦績は堀池が2戦2勝（2KO）、ワン・ラクセンが9戦8勝（5KO）1敗、伊藤が1戦1勝（1KO）、ラン・コウコウが12戦3勝7敗2分け。（尾﨑陽介）