横山典弘騎手の「プラス条件・マイナス条件」 芝は中山重賞、ダートは継続騎乗での巻き返しが狙い目
新馬戦、芝のテン乗りはマイナス
次に横山典弘騎手の「マイナス条件」についても確認する。 <横山典弘騎手のマイナス条件> 新馬戦【13-10-18-117】勝率8.2%/連対率14.6%/複勝率25.9%/単回収率62% 芝1400m以下【12-15-15-155】勝率6.1%/連対率13.7%/複勝率21.3%/単回収率37% 芝×乗り替わり【33-33-34-298】勝率8.3%/連対率16.6%/複勝率25.1%/単回収率61% まずは新馬戦。勝率は8.2%と一桁台にまで落ち込んでいる。横山典弘騎手は先述したように目の前の勝利には囚われず、競馬を線で捉える面がある。そのため、新馬戦は教育に徹することが多くなり、このような成績になっているのではないだろうか。ダノンデサイルも新馬戦は4着に敗れたが、そこからダービー馬へと上り詰めた。実際、新馬戦の次走も横山典弘騎手が継続騎乗した馬は【14-14-14-55】で勝率14.4%、単勝回収率は100%を超えている。 また、芝の1400m以下での勝率も低く妙味も薄い。前の章で中山重賞が狙い目だと書いたが、中山芝1200mだけは例外。【0-1-0-4】で複勝回収率は24%に甘んじている。ペース読みや展開読みがよりレース結果の鍵を握る中長距離のレースの方が、ベテランの腕が生きてくるということなのだろう。 ほかでは芝における、前走からの乗り替わりに該当する場合もマイナス。継続騎乗は勝率11.5%、複勝率32.4%だが、乗り替わりの場合は勝率8.3%、複勝率25.1%で、ガクンと数字を落とす。やはり継続騎乗してこそ良さが出てくる騎手だ。横山典弘騎手を買って馬券を的中させるためには、競馬を長い目で見る必要がありそうだ。 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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