「5年後にこの熱量のファンレターがもらえるかなって…」“バズが寂しい”マンガ家が『死ぬまでバズってろ!!』を描いたワケ
芸能人御用達のバーへ取材
――漫画化に向けた取材や資料集めでは、どんなことをしたんですか? ふせでぃ 今作では芸能人が訪れるバーが登場するので、私も実際に行ってみました。でも、かなり緊張しちゃって。主人公のタパ子はお酒が飲めないんですけど、自分も飲めないので、お店に貢献することもできず。申し訳ない気持ちで取材し、漫画で反映させていただきました。 ――そういうお店って本当にあるんですね。ほかにはどういうことを? ふせでぃ タパ子に惹かれる警察官が登場するんですけど、警察官の制服って意外と資料がないんですよ! 腰まわりの警棒とかがどう収納されているのかわからないし、マイクがどこにつながっているのかも疑問で。3D素材を使ったり、あとは一度、渋谷区の警察官に「撮らせてください」ってお願いしたりしました。 ――アポなしでですか? ふせでぃ そうです。使用用途を伝えたんですけど、断られちゃいましたね。その代わりに、「中央区にポリスミュージアムがあるよ。広報もあるから聞いてみたら」って教えてくれました。最近は私服の警察官が登場するシーンが多くなったので、いつかプライベートを取材したいです。 ふせでぃ 七夕生まれ。東京都出身。武蔵野美術大学卒業後、女の子の切ない恋模様を描いたイラストをSNSで発表。その際のイラストを漫画形式でまとめたことを機に、漫画家として活動を始める。著書に『悪いのはあなたです』『明日、世界が滅びるかもなので、本日は帰りません』(以上文藝春秋)、『全部失っても、君だけは』(講談社)など多数。
ゆきどっぐ