列車と車衝突 救出訓練 アルピコ交通が警察・消防と 長野県松本市
アルピコ交通(長野県松本市井川城2)は19日、松本市新村のアルピコ交通上高地線・新村駅の構内にある車両所で、警察や消防と連携した異常時総合訓練を行った。踏切内での事故を想定し、電車と軽自動車を実際に衝突させて、負傷者の救助や乗客の避難など実践的な訓練をした。 アルピコ交通と松本警察署、松本広域消防局渚消防署などから約40人が参加した。 今月、廃車となった電車を、踏切内に停車していた軽自動車と時速10キロほどで衝突させた。消防隊員らは衝突した軽自動車の燃料漏れなどに警戒しながら、特殊な機材を使って軽自動車のドアを壊して閉じ込められたダミー人形を救出し、電車内の負傷者役の人を背負って救助した。渚消防署の赤羽晃署長補佐は「アルピコ交通さんの協力でより実践的な訓練ができ、貴重な経験になった」と話していた。 電車と衝突した軽自動車は想定した訓練場所よりも遠くに吹き飛ばされ、鉄道事故の衝撃の強さを参加者が実感した。アルピコ交通の小林史成社長は「事故の衝撃に驚いた。踏切では一時停止と安全確認をお願いしたい」と話していた。
市民タイムス