映画製作、公式シャツ、オブジェ、子ども綱引き…伝統を未来へ継承するために関係者は知恵を絞る。大切なのは「自分たちが楽しむこと」〈重文指定の川内大綱引は今㊦〉
高い評価を受け、長年の悲願を果たした大綱引。400年以上続く熱い戦いは、22日に新たな歴史の一歩を踏み出す。 ◇22日、重文指定後初の3000人肉弾戦 伝統の川内大綱引は22日、薩摩川内市向田地区の国道3号である。約3000人が上方と下方に分かれて長さ365メートル、重さ7トンの大綱を引き合う。3月に国の重要無形民俗文化財に指定後、初めての開催となる。 午後8時15分、一番太鼓の合図で開始。相手の体勢を崩す「押し隊」同士の激しいぶつかり合いが見どころ。9時45分に綱の中心が自陣にあった方が勝ちのため、その間の両陣営の駆け引きも重要になる。 会場周辺では交通規制がある。国道3号は午後3時半から11時まで全面通行止め。綱練り会場となる県道川内串木野線の神田通りは、午前6時から午後5時まで通れない。川内大綱引保存会=0996(21)1851。
南日本新聞 | 鹿児島