ベン・スティラー主演作に友人の子供たちを起用!『ハロウィン』監督の新作コメディー驚きのキャスティング秘話
また、同じ頃、大学時代の親友の4人の息子たちに会いに行った経験も影響した。「彼らはオハイオ州に住んでいて、そのカリスマ性と魅力、そして彼らの農場にいるすべての動物たちにとても感動させられました。それで、いろんなアイデアが頭の中に浮かんできたんです」と明かすグリーン監督は、演技経験のないこの4人の兄弟を、今作に起用。当然ながら相性は抜群で、兄弟間のやりとりがリアルだ。
そしてグリーン監督は「この地球上でもっとも好きな俳優で監督の一人であるベン・スティラーに電話したんですが、リスクを取って、このクレイジーなジャーニーに、このサーカス・ファミリーに参加してもらえたのは、僕にとってとても大きな意味がありました」とキャスティング秘話を振り返った。
主人公のマイケルは、亡き彼の姉が「彼は(他人を)愛することができない」と子供たちに言ったことがあるというほど、自分勝手な男として登場するが、スティラーはそんな彼を、なぜか憎めない、いつの間にか感情移入してしまうキャラクターとして演じている。
スティラーは、「デビッドと仕事ができるなんて、とても興奮しました。長年彼のファンだったんです。この映画はデヴィッドの頭の中から湧き上がってきた、奇妙でオーガニックなもの。脚本を読んで、彼がどう作りたいのかを話してくれたとき、とてもクレイジーで奇妙なものに、そして多分必ずしも適切じゃないものに思えました(笑)。それで僕は『イエス! これをやりたい』と言ったんです。多分、これまで映画を作ってきた中で最高の経験だったと思います。みなさんが楽しんでくださることを心から願っています」と締めくくり、満場の拍手を受けていた。(吉川優子 / Yuko Yoshikawa)