川内原発1号機 運転期限40年超…国内4基目の20年延長入り 反対市民から抗議の声も 鹿児島
南日本放送
川内原発1号機が営業運転開始から原則40年の運転期限を過ぎ、原子力規制委員会の認可を受けた20年間の運転延長期間にきょう4日入りました。40年を超える運転延長入りは国内で4基目です。 川内原発1号機は1984年7月4日に営業運転を始めました。 原子炉等規制法に基づく、原発の運転期限は原則40年ですが、去年11月、原子力規制委員会からその後の20年間の運転延長について認可を受けており、4日延長期間入りしました。 1号機は福島第一原発事故を受けた新しい規制基準に基づき、2015年8月に国内の原発で初めて再稼働していましたが、40年を超えての運転延長入りは福井県の関西電力・美浜原発3号機と高浜原発1・2号機に続き4基目です。 1号機は先月、1年1か月ごとの定期検査に入り、現在原子炉は停止しています。 (記者)「川内原発北ゲート前です。原発反対を訴える市民グループらが横断幕を掲げながら20年延長反対を訴えている」 抗議集会を開いたのは脱原発を訴える市民グループらおよそ50人です。参加者は「福島の事故を忘れてはならない」、「運転延長で使用済み燃料を後世に残すことは無責任」などと訴え運転延長に抗議しました。 (ストップ川内原発!3・11鹿児島実行委員会 向原祥隆共同代表)「(原発は)古くなればなるほど危険性が増していく機械それは常識的なこと、老朽原発を動かすことの危険性、とっても物騒な話、鹿児島県民にとって。原発は一刻も早く止めてほしい」 4日は県庁でも、脱原発を訴える2つの市民グループが、塩田知事あての延長反対の申し入れ書を県担当者に手渡しました。 (川内原発20年延長を止める会 野呂正和事務局長)「40年を超えて稼働することはリスクがますます高まるし、少なくとも20年延長は即刻止めるべき」 2つの団体は4日、九州電力にも同じ申し入れを行いました。 一方、薩摩川内市の田中良二市長は運転延長入りを受け、九州電力に安全管理の徹底と情報公開を改めて求めました。