竹内涼真＆中条あやみ、「きみセカ」シーズン3のラストを回顧！

『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』の初日舞台挨拶が1月26日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、竹内涼真、高橋文哉、堀田真由、吉柳咲良、菅原伸太郎監督が登壇。観客にはサプライズで竹内演じる響の恋人、来美役に扮した中条あやみも駆けつけ、会場を沸かせた。 【写真を見る】中条あやみ、ブーツも真っ白！純白コーデでサプライズ登場した 本作は、“ゴーレムウィルス”という嚙まれたら化け物になってしまう“謎の感染症”によって突然日常を奪われた人々の過酷なサバイバルと濃厚な人間ドラマを描いていく人気シリーズの最終章。2021年1月に日本テレビとHulu共同製作ドラマとして日本テレビ系にてシーズン1の放送がスタートし、4シーズンにわたって人気を博してきた。劇場版では、シリーズを通して壮絶な人生を歩んできた主人公、間宮響の最後にして最大の戦いが描かれる。約4年にわたって主人公の間宮響を演じ続けた竹内は、会場を見渡して感無量の面持ち。上映後の観客から大きな拍手を浴び、「皆さんの顔を見て、満足してもらえたのかなと。そんな気がして、すごく一安心という気持ちです。『FINAL』に相応しいラストだと思って、皆さんにお届けしたつもりです」と本作に込めた想いを語った。 シーズン3までシリーズに出演していた中条が姿を現すと、会場からは「キャー！」と悲鳴のような大歓声が上がった。中条は「またここに戻ってこられてうれしいです。『きみセカ』がここまで来られたことにすごく感激しています」と挨拶。来美は劇場版にも参加しており、「シーズン3で衝撃的なお別れをした」と振り返った竹内は、「映画のなかでは、悲惨な世界になる前の温かい、穏やかなシーンでもう一回再会させてもらって楽しかった」と再会の喜びを語っていた。 本シリーズは毎回、真冬に撮影が行われてきたそうで、シーズン3の撮影を回顧した中条は「とにかく寒かった」と苦笑いしつつ、「でもそのなかですごくステキな最後が撮れた」としみじみ。竹内は「シーズン3のラストのシーンはいまだに夢に出てきます」と告白。あまりにも過酷なシーンであるために、中条が「リハーサルの時から、竹内さんは嗚咽してしまって。大丈夫かな、撮れるのかなというくらいでした」と明かすと、竹内は「そのシーンが来るのが嫌だった。最後は吹っ切れていて、彼女は笑顔だった。すごかった。僕は持って行かれました。あの瞬間の主役は、彼女。台本には書いていない、女性の強さみたいなものをもらえた」と中条の熱演を絶賛した。 続けて竹内が「あのあと高熱を出した」と打ち明けると、中条は「私も！」と同調。「キスシーンがあったじゃないですか。その後に、唇が2倍に腫れた」と話して会場も大爆笑。「涼真くんのせいだなと思ったら(笑)、結果、すごい寒い海辺でやっていたので、寒冷じんましん。寒さでじんましんが出ちゃって。腫れてしまった」という。竹内は「僕とキスをすると唇が腫れる。キスシーン待っています！」と茶目っ気たっぷりに語って、さらに会場を笑わせていた。 主人公の響が究極の選択に迫られる内容にちなみ、“究極の二択”を選ぶ質問コーナーも実施された。「一生暮らせる大金が手に入る代わりに、俳優を辞めなければいけない。A：俳優を諦める　B：諦めない」との質問には、中条がA、そのほかのメンバーはBの札を挙げた。中条は「一生暮らせるお金があったとしたら、それで自分で映画を作りたい。客観的にみんなを観る側にまわってみたいです」とAを選んだ理由を説明した。高橋は「僕は俳優で大金を稼ぎます！俳優でありえないくらい稼ぎます！」と宣言して会場から拍手を浴びた。 また「本当に大切なのは、A：愛　B：お金」との投げかけには、竹内のみがBの札を挙げた。「説明をすると、結局Aに辿り着く」と悩みながら、竹内は「ちゃんとお金を稼いで、お金があるという状態が大事。自分に余裕がないと愛も与えられない。結果、Aに戻る！難しい。やっぱり自分自身が満たされていないと愛は与えられない。だからみんな一生懸命に働く」と持論を展開。高橋は「いっぱい稼いんで、好きな人を愛せばいい」と話し、竹内は「どっちも大事！二択をやめてくれ！」とコーナーにクレームを入れ、周囲を大笑いさせていた。 最後には「ホッとしている部分と、これから皆さんのもとにどういう形で届いていくのか不安もあり、楽しみもあり、ドキドキした気持ち」と改めて率直な心境を語った竹内。「ドラマシリーズからシーズンを重ねていろいろと戦ってきて、最後に映画になった。この道のりは、『きみセカ』チームにとって財産。そこで培ってきた仲間との時間、愛というのは、いま上映している映画のどこにも負けないくらいの、すさまじい力を持っていると思います。僕らが全力を尽くして描いた愛の物語。愛情たっぷりの映画が、一人でも多くの方に届いたらいいなと思っています」と願いを込め、大きな拍手を浴びていた。 取材・文/成田おり枝