『King Jazz Re:Generation』第3弾は宮之上貴昭を始めとする邦人ギタリスト作品30作
1950年代のジャズブームから現在に至るまで、数多くのジャズ作品を世に送り出してきたキングレコードに残る膨大なアーカイブを順次配信化していくプロジェクト『King Jazz Re:Generation』の第3弾配信が9月11日(水)より開始となります。 第1弾、第2弾に引き続き、キングレコード内のジャズレーベル“Paddle Wheel”から1990年代より発売された「日本ジャズ維新」シリーズの作品を中心に、各アーティストのリリースを網羅するラインナップで構成され、「Paddle Wheel・日本ジャズ維新 =邦人ギタリスト編=」と題して計29タイトルを配信。 第3弾となる今回は、井上智、岡安芳明、高内春彦、宮之上貴昭、三好功郎、山口武といったギタリストにスポットを当て、彼らのリーダー作品や参加作品をまとめたラインナップとなっています。 日本を代表するジャズギタリスト宮之上貴昭が、編曲に上田力を迎えて制作された1980年発売のアルバム『メロウ・アラウンド』は、未CD化作品であり、今回が初のデジタル音源化となります。また、1985年にリリースした2枚組LP『ウエス・モンゴメリーに捧ぐ』は、ウエス・モンゴメリーへの敬愛の念が込められたライヴ・アルバムとして日本ジャズの名盤とされていながらも、CD化の際には収録時間の都合で一部の楽曲が省略されての復刻となっていましたが、今回の配信企画によって初めて完全版でのデジタル音源化が実現し、アルバムの全貌を多くの人々が味わうことが可能となりました。 その他にも、今回の配信作品の中で目を引くのが『ジャズ・ギタリスト紳士録 Vol. 1』『ジャズ・ギタリスト紳士録 Vol. 2』です。本作は、ジャズ・ギター界を代表する20人のギタリストが集まり、リズムセクションに上村信、大坂昌彦を迎えてデュオ / トリオでの共演を収めた前代未聞のセッション・アルバム。Vol.1はスタンダード・チューン、Vol.2はジャズ・オリジナルと異なるコンセプトとなっており、他の楽器に比べて制約が少なく自由度の高いギターだからこそ生まれる個性豊かなプレイの共演を是非とも多くの人々に堪能していただきたいところです。