インフレ時代に強いと言われるのはなぜ?今さら聞けない「金投資」の超基本【FPが解説】
分散投資に最適で流動性も高い
かあさん:それから、分散投資に最適なの。 桃太郎:え~と、その何とかショックが来たら投資信託を売って、金を買うって意味? かあさん:違うわ!売ったり買ったり機動的に動くのは、プロの投資家の話。私たち素人は積立投資が基本なので、なんとかショックでも、値上がりしているときでも粛々と買い続けるの! 桃太郎:は、はい。 かあさん:でも、お金が必要なときに金が上がったら売ってもいいわよ。さ、話を戻すわ。金が分散投資に最適だという理由は、経済危機のときに株価は下がる。そして金は上がる。ね、相殺し合ってリスクが小さくなるわ。金投資はどちらかというと、儲けようと積極的になるものではなく、金を一定割合買い続けることで、ほかの資産の目減り分をカバーするというスタンスよ。 桃太郎:なるほど。守りの資産ってわけだね。 かあさん:そのとおり。そして、3つ目は現金化しやすいことよ。ちょっと難しい言葉で「流動性が高い」って表現する。 桃太郎:流動性が高い?? かあさん:純金コインや金の延べ棒を持っているとするわね。たとえば、銀座の田中貴金属に持っていくとその場で現金化できるって意味よ。金はインフレで値段が上がる。株の値下がりを相殺できる。流動性が高い。これが金投資の3つの魅力なのでしっかりと覚えておいてね。 横川由理 ファイナンシャル・プランナー ※本記事は『知らなきゃ損! インフレってなに?』(自由国民社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
横川 由理