【第2回】浜先秀彰の絶対的カーグッズ!:ドライブレコーダーの上手な選び方
4カメラも登場!基本的なスタイルをおさらい
今回は『ドライブレコーダーの上手な選び方』についてお話ししたいと思います。 ドライブレコーダーは日本市場では約20年前からトラックやタクシー向けの業務用として利用されていましたが、その後、約15年前に一般向け製品も発売。そして7年ほど前にあおり運転が原因とされる事件の報道を機に認知が広まり、普及が加速しました。 衝突事故や迷惑ドライバーによる交通トラブルはいつどこで起こるかわかりませんが、そんなときに『第三者の目』で状況を捉えてくれる存在は頼りになります。警察や保険会社でも証拠として扱われるため、自分の身を守るために装着を強くおすすめしたいです。 さて、実際に購入しようとカー用品店を訪れたり、カー用品を販売しているウェブサイトを閲覧したりすると……、さまざまなメーカーが数えきれないほど多種多様なモデルを販売しており、値段もピンキリです。ある程度の知識がないと、どれを選んだらいいのか迷ってしまうでしょう。そこで今回は、ドライブレコーダーを購入する際に知っておきたいポイントを、わかりやすく解説します。 ドライブレコーダーにはいくつかのスタイルがあります。もっともシンプルなのが、本体に車両前方向きのカメラを搭載している『1カメラタイプ』。次に、車両後方向きの別体カメラを組み合わせたのが『2カメラタイプ』です。さらに室内向きカメラを加えた『3カメラタイプ』や、2つの側方向きカメラを持つ『4カメラタイプ』も数機種ですが存在しています。 また、1カメラタイプや2カメラタイプのバリエーションとして、カメラ画角が360°あり、広範囲を捉えられる『360°カメラ型』や、デジタルルームミラーの機能を併せ持った『ミラー型』もあります。さらに単独では使えませんが、カーナビでコントロールや表示ができる『カーナビ連携型』も存在しています。
主流は2カメラ。カーナビ連携型も
できるだけ費用をかけたくない、必要最低限の機能があればいいというのならば『1カメラタイプ』が良いでしょう。ただし、車両前方の状況を撮影するだけなので、あおり運転や追突などには無力です。 そして『2カメラタイプ』は現在の市場の中心となっており、各社ともコストパフォーマンスの高いモデルを揃えています。車両前方と車両後方を同時に撮影できるので、あおり運転対策にも有効。車両後方から迫ってきたクルマが追い越して前方に割り込むといった、一連の動きも捉えられます。フロントカメラを内蔵した本体にリアカメラユニットを組み合わせた形態が主流となっていますが、デジタルルームミラーとしての機能を兼ね備えた『ルームミラー型』の人気が急上昇中です。 2カメラタイプの中には『360°カメラ型』もあり、ひとつのカメラを水平画角360°としたモデル、2つのカメラを水平画角360°としたモデル、水平画角180°のカメラを2つ備えたモデルがあります。少数ですが、360°カメラを本体にひとつだけ備えたモデルも。 360°カメラを搭載していれば、車内全体や車両周囲を見回すように一度に撮影ができ、側面衝突や側方からの車両や人の飛び出しの状況がわかります。車内向けカメラを備えている場合は、暴漢の乗り込みや車上荒らしなどにも対応できます。ただし360°カメラは一度に広範囲を映すため、拡大をすると画像が粗くなる、専用ビュワーソフト(パソコン)やアプリ(スマホ)を使わないと歪みのない映像が見られない、といった弱点もあります。 カーナビメーカーでは『カーナビ連携型』を用意しています。カーナビのタッチパネル画面をディスプレイやコントローラーとして利用するため本体もカメラも小さくて済み、目立たない取り付けができます。機種は限られてしまいますが、カーナビを同時に購入する予定であれば最適です。