隊員の退職後の再就職のための取り組み 陸上自衛隊岩手駐屯地でバス運転士体験試乗 岩手・滝沢市
IBC岩手放送
陸上自衛隊岩手駐屯地でバス運転士の体験試乗会が行われました。 ほとんどが大型免許を持つ自衛隊員の退職後の再就職を考えての取り組みです。 【写真を見る】隊員の退職後の再就職のための取り組み 陸上自衛隊岩手駐屯地でバス運転士体験試乗 岩手・滝沢市 これは運転士の不足から市内を走るバスの減便に直面している滝沢市が、陸上自衛隊東北方面隊や県交通の協力を得て初めて行われたものです。 8日は岩手駐屯地内の自動車教習所での体験試乗に、希望した隊員31人が参加しました。 業務の特性から50代半ばで定年を迎える自衛隊員の再就職先としてバス運転士は親和性が高いと期待されています。 (岩手県交通・本多会長) 「路線バス事業は、決められた時間に決められたルートを運行する。定時定路線の運行が生命線です。規律を重んじる仕事をしてこられた方が路線バス事業を第2の職業として選んでいただきたいと強く感じています」 (江幡記者リポート) 「大型車両の運転には慣れている自衛官ですが、バスの運転で戸惑うのは前輪の位置だと言います」 大型バスは乗降口を確保するため、前輪が運転席より1メートルほど後方にあります。このためハンドルを切る際に独特の操作が必要です。 (体験試乗アドバイス) 「あららら(ギリギリだったね)」 「すみません。難しい」 「(タイヤが後ろにあるからね、前をちょっと出し目で曲がっていいから)」 参加した自衛官は県交通のベテラン運転士のアドバイスを受けながら、バスならではの車両感覚を体験しました。 (澤田幸治・准陸尉) 「普段曲がっているタイミングよりもだいぶ後ろの方でハンドル切るイメージでやってました。(感覚は慣れましたか?)慣れましたし、もっともっとやりたいと思いました」 滝沢市では、今後も他のバス会社や市町村などにも声をかけて取り組みを広げていきたいと考えています。
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