こっちのけんと、躁うつ病で活動セーブ宣言「当分休みます」「人生が変わっても『死にたいな』と考えてしまう」
“ギリギリ”だった2024年「鬱期を楽しんでまいります」
マルチクリエーターのこっちのけんとが1日、Xを更新し、活動セーブを発表した。躁うつ病(双極性障害)であることを公言している28歳は「どれだけ人生が変わっても『死にたいな』と考えてしまう」と告白。『はいよろこんで』の大ヒットで駆け抜けた2024年は「若干躁期」で、これから当面は「うつ期」を楽しむとしている。 【写真】「鼻の形はそっくり」の声 こっちのけんとと朝ドラ俳優の弟の2ショット 初出場のNHK『紅白歌合戦』を終え、こっちのけんとが抱えていた思いを告白した。 「同じ思いを持つ人、同じ病を持つ人、可能な限り背負わせていただき、人生をかけて1年間歌わせていただきました。本当にありがとうございました。若干躁期でした。今後は跳ね返りと戦うために当分休みます」 その上で、メンタルの状態を詳しく伝えた。 「どれだけ人生が変わっても『死にたいな』と考えてしまうので、やっぱり病気なんだなと思います。僕が頑張れた理由を考えると僕を支えてくださった皆様のおかげだったなと確信しております。本当にありがとうございました。僕にしてくださったように世界中で悩んでいる人たちに、その優しさを向けていただければ幸いです。悩みは解決するのが1番ですが、持ち続ける事で人生を彩ることも出来ます。それが証明できた事だけでも僕の人生は最高です。お力添えいただきありがとうございました」 そして、「また頑張れそうな時が来るまで鬱期を楽しんでまいります。死なないように生きておきます。いってきます!」と宣言した。 その後、さらにXを更新し、「活動休止と言いますか、活動セーブの気持ちです。音楽はしてないと壊れちゃうので引き続き作り続けます。それはそれは楽しみにしていてください」とつづっている。 芸名・こっちのけんとの由来は、駒沢大卒業後に会社員になった自分を「あっちのけんと」、アーティスト活動をする自分を「こっちのけんと」と区別していたため。自身の歩みについては、「実兄の菅田将暉と躁うつ病の話は切り離せない」とラジオ番組などで話してきた。 会社員だった2020年に「うつ病」と診断されたが、治療を続けていく中で「実は躁うつ病」と判明したという。気分が高揚する「躁状態」と気分が落ち込む「うつ状態」が交互に繰り返され、うつ病とは似て非なる精神疾患。その病を抱えながら24年5月27日にリリースした『はいよろこんで』が、総再生回数150億回(SNS含む)の大ヒットになった。披露した「ギリギリダンス」は大流行した。 ただ、同曲の歌詞にも、周りの期待に応えながら疲へいしていく状態を表現。ラジオ番組でも「『はいよろこんで』はいい言葉だけど、実は裏で自分を犠牲にしているような言葉」などと話している。 そして、同曲で昨年のレコード大賞最優秀新人賞を受賞。「最も注目されるアーティスト」になったこっちのけんとは、兄が菅田で、NHK連続テレビ『おむすび』に出演中の俳優・菅生新樹が弟であることでも知られている。それぞれが活躍する中、「当面は休む」と宣言。ネット上では「ゆっくり休めますように」「戻ってきた時が楽しみ」「周りが見守ってほしい」などの声が上がっている。
ENCOUNT編集部