【水上恒司さん】大ヒット上映中『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』に込めた思い、撮影裏話|CLASSY.
SNSを中心に「とにかく泣ける」と話題になったベストセラー小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が映画化。12月8日より大ヒット上映中の今作について、CLASSY.ONLINEでは3名のキャストにインタビューしてきました。最後は福原遥さんとともにW主演を務めた俳優・水上恒司さん。強いこだわりを持って臨んだという、撮影の裏側について伺いました。
キャスト、スタッフ全員の思いが乗った作品
―― 映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』、公開おめでとうございます。完成作をご覧になったときの感想をお聞かせください。 まずはひと安心しました。この作品に限らずですが、僕自身強いこだわりを持って撮影に臨んだ作品で、それはほかのキャストの方やスタッフのみなさんも同じだと思うんです。全員の思いが乗った作品がこうして形となって、みなさまに届けられることが嬉しいです。
人のために尽くす彰に憧れる気持ちもあります
―― 水上さんが演じたのは、特攻隊員・彰。達観していて、どんなときもスマートに百合を助ける姿が印象的でした。演じる上でどんなことを大切にしていましたか? 自分の思いをひたすら隠し通すこと。彰自身、本当は死にたくない、できることなら生きたいと思っているはずなんです。百合に対してもそうで、愛していると言いたいけど、言わない。彰はいい意味で人間離れしているキャラクターなので、気持ちが透けて見える瞬間は絶対に作らないように演じていました。百合が突然戦時下の日本にいたことも、知っているのか知らないのか、明確に描かれていないところが彰ならではだなと思います。 ―― そんな彰と水上さん自身において、共通点に感じていることはありますか? やると決めたことを最後まで責任を持ってやり切るところは似ているかもしれないです。あとは、自分が正しいと思うことを全うするところも共通点だったりするのかな。 ―― 逆に違うなと感じるところはありますか? 自分を犠牲にしてまで人のために動くというところは、現時点で僕の中にはない部分だなと思います。あの時代ならではだと思いますけど、彰はまだ21歳なのに、今の僕たちよりはるかに達観していて、人のため、国のために動けるのがすごいですよね。まだまだ24歳の僕は、自分を差し置いて人のために動けないなと思いますが、彰のそういうところに憧れる気持ちはあります。