【REPORT】WayVからEVNNE、BOYNEXTDOORまで!テレ朝主催フェス「The MusiQuest」で多彩なステージを披露
2024年7月20日(土)、7月21日(日)の2日間、神奈川・ぴあアリーナ MMにてテレビ朝日が主催する夏フェスイベント「The MusiQuest 2024」が今年も開催された。本イベントは「音楽の多様性」「新しい音楽との出会い」を追求することをテーマに、去年からスタートした、新感覚の音楽イベント。国籍・ジャンルの垣根を超えた豪華アーティストが集結し、2日間にわたり大きな盛り上がりを見せた。 【写真】「The MusiQuest」のステージショットはこちら 両日のオープニングアクトには、4月に1stシングル「NOWADAYS」で待望のデビューを果たしたNOWADAYSが登場。いま最も勢いに乗っている新人アーティストの彼らは、Day1は黒を基調とした軽やかなパンク風の衣装、Day2には対照的に純白のセットアップ姿で登場。「NOW」「OoWee」などの激しめのダンスナンバーから披露し、中毒性のあるパフォーマンスで会場のボルテージを一気にブチ上げた。「TICKET」のラスサビ前には、YOON(ユン)の「愛してるー!」の声で観客からは黄色い歓声が沸き上がる。最後には「Rainy day」を披露。バラード調の楽曲の中で5人それぞれが高い歌唱力を発揮し、その表現力の幅の広さを見せつけた。 Day1のトップバッターには昨年3月にメジャーデビューし、8月7日には日本デビューを控えるxikersが、デニムジーンズで揃えたストリート調の衣装に身を包み登場。「We Dont Stop」やデビュー曲「TRICKY HOUSE」をダンスと共に披露し、そのエネルギッシュなパフォーマンスに会場は大きく揺れた。 「HOMEBOY」ではメンバーそれぞれが華麗なラップを魅せ、「XIKEY」では一糸乱れぬダンス・パワフルな歌唱で観客を魅了。会場のファンダムのみならず初めて彼らを見る観客をも惹き付ける、圧巻のパフォーマンスで会場の熱を高めた。「これからも、もっとカッコイイxikersになります!」という「DO or DIE」前のMCでのメンバーの言葉には、日本デビューという新たなステップへ踏み出すことへの確かな自信と期待が込められていた。 続くのは今年1月に武道館単独公演をソールドさせ、来年2月には自身初のアリーナ単独公演の開催を発表した Novel Core。「始めようぜ、MusiQuest!」という言葉で会場の注目を一気に集めた後、「TYPHOON」からフルスロットルでのパフォーマンスに歓声は鳴りやまない。「せっかくのこのイベント、全力で盛り上がって次のアーティストに繋げようぜ」という彼の言葉に、観客の多くが次々と立ち上がって手を振り始めた。 大人気アニメシリーズのエンディングを飾った楽曲「RULERS」や彼の真骨頂であるラップ曲「SHIKATO!!!」、爽やかで明るいナンバー「BYE BYE」など表現の幅を披露し、会場を沸かせ続けたNovel Core。ステージ中を駆け回るパフォーマンス、軽快だが心に残るMCに加え、マイクトラブルの際にも「俺の心の歌が聴こえたっしょ?」と語りかける彼は、まさしく新時代のカリスマアーティストと言えるだろう。 「Next artist is...SPYAIR」という紹介映像が流れ終わるや否や、バンド演奏の轟音と共に颯爽とステージに登場したSPYAIR。ヒットナンバー「現状ディストラクション」からスタートし、「アイム・ア・ビリーバー」ではどんな明日にも立ち向かって突き進んでいく、というSPYAIRなりのメッセージで観客を共鳴させた。「RE-BIRTH」「RAGE OF DUST」では力強いシャウトを披露。YOSUKE(Vo.)の確かな表現力を見せつけた。 そして最後には、大人気アニメの劇場版主題歌「オレンジ」を披露。会場のボルテージは最高潮に達した。パフォーマンス後、YOSUKEは「また、どこかで会えることを願っています」という言葉を残し、圧巻の歌唱力・演奏力を示しながらSPYAIRのパフォーマンスを締めくくった。 盛り上がりも冷めやらぬ中登場したのは、現在全国15ヶ所を巡るツアー中のシンガーソングライター・清水翔太。出番前の公開リハーサルの時から既に、会場では翔太コールが飛び交う。ダンサーを両脇に抱えてのパフォーマンスの中、「Friday」「Gamble」では清水本人もダンスパフォーマンスに加わり、華やかで軽やかな雰囲気が会場を包んだ。大ヒットナンバー「花束のかわりにメロディーを」ではピアノのメロディに乗せエモーショナルな歌声で観客を魅了し、演奏後には大きな拍手が巻き起こった。終始MCを挟まず楽曲で真っすぐに自身を表現する姿は、観客の心に深く刻み込まれたことだろう。 「純恋歌」からスタートしたのは湘南乃風。イントロが流れた瞬間に観客の多くは歓声とともに立ち上がる。「大好きな人のうちわとかタオル、グッズを掲げて、大切な人のためにこの歌を聴いてほしい」という若旦那の言葉に応えるように、観客は思い思いにペンライトやタオルを掲げていた。「Joker」ではHAN-KUNが、DAY1のヘッドライナーを務めるWayVのファンダムに向かい「みんながタオル回さないと、湘南乃風はこの曲より先に進みません。WayVの出番来ないと困るっしょ?」と投げかけ上手に挑発。あらゆるファンを巻き込んで会場を極限まで盛り上げた。 「The MusiQuest、このイベントはつまり音楽を探求する旅。普段はあまり会えない皆に、俺らの音楽を少しでも届けられたなら、このイベントは大成功です!」と素直な気持ちを伝えた湘南乃風。「夢物語」で不安な中でも一人一人輝ける場所がある、と真っすぐに紡いだ後には、「睡蓮花」で会場を湘南乃風一色に染め上げた。会場を一つにした圧巻のパフォーマンスには、デビュー21年目という経験と実力を感じさせた。 1日目のヘッドライナーを務めたのは、今年1月にデビュー5周年を迎え、9月には日本デビューも控えるWayV。登場時にはこの日イチの歓声が巻き起こり、変わらぬその人気具合を覗かせる。「Love Talk」「Oh My Youth(English Ver.)」とダークかつセクシーなパフォーマンスを披露する中で、会場のボルテージはさらに上昇。MCでは慣れない日本語で精一杯話す可愛らしい一面も見せ、ファンダムの心を鷲掴みにした。 今回が日本初披露となる「Give Me That」「She A Wolf」では、センターステージでのキレのあるパフォーマンスで張り裂けんばかりの歓声を会場から浴びた。最後は観客から別れを惜しまれながらも、「また、すぐに会えます!」と今後の日本での活動を示し、「Welcome To My Paradise」を披露。ヘッドライナーにふさわしいパフォーマンスで会場を盛り上げ、この日を締めくくった。 NOWADAYSのオープニングアクトを終え、Day2のトップバッターとして登場したのは、期待の新人16年目、シンガーソングライターユニット・C&K。サングラスに工事現場の作業服を着たCLIEVYに、サングラス・柄物のシャツでキメたKEENのコンビという異色な風貌で「C&K0」を披露し、「俺たちが C&K だ!!」という事をこれでもかというほどアピールする強烈なスタートを切った。二人はそのまま「to di Bone」「パーティ☆キング」「梅雨明け宣言」とコミカルに続け、会場は一気にパーティムードに。 軽快なMCで会場を笑い声で包んだあとは、ヒットナンバー「みかんハート」で会場を一気にバラードムードに染め上げる。CLIEVYのスーパーハイトーンボイス、KEENの透明感あふれる声のハーモニーを存分に体感できるひと時となり、会場はみるみるうちにオレンジ色のペンライトで一体感に包まれた。 「愛を浴びて、僕がいる」ではコール&レスポンスから始まり、「ふざけた中のシリアスなメッセージ。周りの人に伝えるには小恥ずかしいメッセージを、みんなに向けて歌います」と語った2人のメッセージと真っすぐな歌声に、観客からは大きな拍手と歓声が上がった。最後には「C&K9」を歌唱し、ぴあアリーナ MMの雰囲気をジャックしたままステージを後にした。 歓声の中ストリート風の装いで登場したのは、今月1st Single「AND,」で待望の日本デビューを果たしたBOYNEXTDOOR。リウの「叫べー!!」の掛け声と共にステージへ上がった彼らは、初手から「One and Only(Japanese Ver.)」「But Sometimes(Japanese Ver.)」とラップ曲を披露し、それぞれ色のある歌声、高いダンススキルで会場を魅了した。MCではメンバーが言葉を発する度に会場から歓声が上がり、ペンライトを振る手が下がることはなかった。 「OUR」では観客からの合いの手で会場の熱気は一気に高まり、「So let's go see the stars」ではセンターステージで歌唱を披露。最前列の観客からの歓声が鳴りやまない中、この日不参加のメンバー・イハンに対しても、「戻ってくるのを待ってるよ!」とメッセージを送った。MCのフリートークでは、メンバー同士韓国語で最近ハマっている音楽やアニメについて話し、ファンダムに向けて日本語でのムチャ振りを行うシーンもあり、メンバー同士の和気あいあいとした雰囲気も見せた。 終始ファンダムからの大きな歓声に囲まれながら、最後には明るくもダイナミックなダンスナンバー「Earth,Wind&Fire(Japanese Ver.)」をパフォーマンス。コール&レスポンスにより会場は熱気の渦に包まれ、BOYNEXTDOORのステージを締めくくった。 次にステージへ登場したモーニング娘。'24は水色の可愛らしい衣装に身を包み、8月リリースのシングルから「なんだかセンチメンタルな時の歌」を披露。感傷的でダークな雰囲気を醸しだしながら、エレクトリックで激しめのナンバー「ブレインストーミング」も披露し、パフォーマンスの幅を魅せた。会場の至る所には様々なメンバーカラーのペンライトが光り、会場を鮮やかに色づけていた。 MCの後に始まったのは歴代モーニング娘。の人気曲メドレー。「そうだ!Were ALIVE」「LOVE マシーン」「恋愛レボリューション 21」など、誰もが知っている曲の次々に、会場の熱はみるみる高まっていく。 メドレーの後には最新シングルからもう一曲「最 KIYOU」をパフォーマンス。自己肯定感全開の歌詞・アップテンポなリズムに加え、そのメッセージをハッキリ伝えるようなキレのあるパフォーマンスに、会場中が釘付けとなった。「泡沫サタデーナイト!」ではメンバー全員がセンターステージに移り、野中美希の「個性アピールタイム! 今日は推しを見つけて帰ってね!」の声と同時に、各々が自身を観客にアピールし始める瞬間も。歴代の名曲からダンサブルな最新曲まで幅広く披露し、アガりっぱなしの40分間となった。 真っ赤に照らされたステージに登場したBALLISTIK BOYZは、最新シングルの表題曲「HIGHER EX」をはじめ、「God Mode」「Ding Ding Dong」など、熱気のあるナンバーを披露。会場の歓声もギアを上げ続け、その声に応えるかのようにBALLISTIK BOYZのパフォーマンスもさらにヒートアップしていく様子が見られた。 軽快なナンバーの「In My Head」「SUMMER HYPE」では、会場全体を巻き込んでのコール&レスポンスやクラップで観客を盛り上げ、「Meant to be」では「この曲で皆さんひとつになりましょう!」に呼応し、メンバー・観客がタオルやペンライトを振り回し、音楽によって会場中の人々が一つになる瞬間を感じさせた。 最後にはタイの人気グループ・TRINITYとコラボした楽曲「Drop Dead」を披露。グローバルに活躍する彼らにとって最も重要な一つであるこのナンバーのパフォーマンスに、BALLISTIK BOYZを長年追いかけてきたファンは勿論、今日初めて彼らを見たであろう観客も共鳴し、ともに大きな拍手を送った。 今回初の実現となるBALLISTIK BOYZ × BUDDiiSのSPコラボショーケース。両グループの振付を担当しているダンサー・コレオグラファーのKAITA(Dr.SWAG)がプロデュースするこのステージに、各グループのファンは勿論、会場全体も歓声を上げステージへ大きな注目を向けた。ステージにメンバー全員が出揃うと、オリジナルダンストラックのパフォーマンスを披露。息の合ったこのコラボレーションに会場からは大きな歓声が鳴り止まなかった。 コラボステージでは楽曲シャッフルパフォーマンスとして、KAITAが振付を担当したBALLISTIK BOYZの「ラストダンスに BYE BYE」、そしてBUDDiiSの「Glow Gold」を披露。それぞれのパフォーマンスにメンバーの色が溶け込み、オリジナルとは異なる新たな魅力を引き出した「ラストダンスに BYE BYE」「Glow Gold」を、ファンもまた新しい形で楽しんだ。 コラボショーケースの最後には、「大先輩の曲をもう一曲だけ、披露しても良いですか?」とMC。両グループ総勢17名が集まり、名曲「Choo Choo TRAIN」のカバーパフォーマンスを披露した。お馴染みのロールダンスから始まり、リスペクトが溢れた圧巻の歌唱・ダンスに、会場の熱はこの日最高潮に達した。3曲という貴重な共演を会場で見られた観客にとって、グループの垣根を超えたこの日限りのコラボショーケースは忘れられない思い出となることだろう。 高揚感あふれるオーバーチュアに合わせ、全員がブラックの衣装と印象的な赤いグローブで登場したBUDDiiS。BALLISTIK BOYZとのコラボの熱をそのままに、「Brightness」では爽やかに会場を明るく照らし、「Magic」では軽やかなダンスと透き通るファルセットボイスで会場を魅了した。MCに続く「HONEY」はパワフルさとセクシーさが共存するナンバー。メンバー・MORRIEの高く真っすぐな歌声が際立ち、「BEAST2」ではステージを立体的に使ったダイナミックなダンスを魅せた。 「ALIEN BOY」でゆったりとしたチルなムードを運ぶと、「BUD」では観客と共にタオルを振り回し、ファンと楽曲を共有する貴重なひと時を演出。会場全体を一つにした。 「LOUD」「YO HO」と力強い歌声で紡いだ後、最後に披露されたのは「The One」。可愛らしい歌詞とインパクトのあるビートで会場は大きく揺れ、さらにアドリブパートでのFUMINORIの「今日一緒に帰ろ?」の言葉にファンからは多くの歓声が。パフォーマンス終了後にもメンバーへのラブコールは止まなかった。 Day2のヘッドライナーを務めるのはEVNNE。少年らしさを感じさせる衣装で登場し、スタートから激しいダンスナンバー「K.O.(Keep On)」「SYRUP」のパフォーマンスに、会場のギアはさらに一段階上がる。MCのあとには、今回メンバー全員でのパフォーマンスは日本初となる「I <3 U(I love U)」「Boom Bari」を披露。「I <3 U(I love U)」では可愛らしく、今までとはまた異なる雰囲気を醸しながらも、ヒップホップベースの「Boom Bari」ではファンダムのみならず観客全体と一緒にサビ部分を熱唱。EVNNEと観客の熱気が、会場一体を包み込んだ。 続くパワフルな振付が特徴のナンバー「UGLY」ではファンの歓声もMAXに達し、会場は大きく揺れる。エレクトリックなテンポが特徴の「TROUBLE」ではダンスパフォーマンスの中で力強い歌声も見せつけ、会場の熱は冷めやらぬままであった。 最後に披露したのは最新ミニアルバムのリード曲「Badder Love」。今までのパフォーマンスで様々な色を見せてきたEVNNEだが、新ミニアルバムのコンセプトである爽やかさを全開にしたパフォーマンスに、会場ではこの日一番の歓声があがっていた。「The MusiQuest」の二日間を締めくくるに相応しい、文字通り爽やかなフィナーレであったと言える。 ■公演概要 「The MusiQuest 2024」 日程:2024年7月20日(土)/21日(日) 会場:ぴあアリーナ MM(神奈川県) <出演アーティスト>(出演順) 【2024年7月20日(土)】 Opening Act:NOWADAYS xikers / Novel Core / SPYAIR / 清水翔太 / 湘南乃風 Headliner:WayV 【2024年7月21日(日)】 Opening Act:NOWADAYS C&K / BOYNEXTDOOR / モーニング娘。'24 / BALLISTIK BOYZ / BUDDiiS Headliner:EVNNE
Kstyle編集部