「驚かれるんですけれど、これ搾乳器です」 これだけ進んでいる世界のフェムテック製品 保険適用も
RKB毎日放送
「フェムテック」という言葉をご存じでしょうか。 フィメールとテクノロジーをかけあわせた造語で、女性の健康課題を最新技術で 解決しようとする商品やサービスを指します。 【写真で見る】世界のフェムテック製品 今、どんなものがあるのか、気軽に使えるものはあるのか、一部をご紹介します。 ■「こんなものほしい」から生まれた商品 女性の健康課題の解決を目指す「フェルマータ」社。 世界各国でうまれたフェムテック製品の一部を見せてもらいました。 フェルマータ CEO 杉本亜美奈さん 「これ驚かれるんですけれど、搾乳器です」 乳房の形をした搾乳機。イギリスの会社が開発・販売している商品です。 フェルマータ CEO 杉本亜美奈さん 「これブラの中に入れてここに乳首がはいるんですけれど、赤ちゃんの口の動きを研究して。口の動きを何パターンかあるらしくてそれで徐々にミルクを出していく、それがこれできるので痛くもなくハンズフリーで。働きながらも搾乳ができるものが欲しいという声からうまれた製品です」 ■フェムテックによる経済効果 約2兆円に こうした女性の健康課題を最新の技術で解決へと導く「フェムテック」。 その市場は拡大していて、経産省によりますと、来年には、フェムテック活用による日本国内の経済効果が2兆円にのぼると推計されています。 ■膣トレグッズ 妊娠や出産、更年期を機に女性が悩む「尿漏れ」を改善してくれるアイテム。 膣に入れて力をかけると、連動するアプリに表示されたボールが動き、ゲーム感覚でトレーニングができます。 フェルマータ CEO 杉本亜美奈さん 「尿漏れが続くと子宮脱といって子宮が外に出てしまう、手術をしなければいけない。イギリスでは、患者さんに手術をするのと、事前にこれを渡してトレーニングしてもらうのと、どちらが費用対効果がいいか比較し、膣トレのほうがいいというのが分かったので、無償で出している病院もあります。保険適用です。」 ■月経カップとショーツ 海外の商品が日本のマーケットに入ってくるのはもう少し先になりそうですが、 現在日本では、膣内に入れて経血をためる月経カップやショーツ自体が経血を吸収してくれるサニタリーショーツなど生理の悩みを解決する「フェムテック」商品がスーパーなどで手軽に購入出来るようになりました。