山陰両県でも多くの駅が「無人駅」となっています。こうした中、松江市宍道町の来待駅に「名誉駅長」が就任。駅の見守り役として、地域に愛される駅を目指します。 松江市宍道町のJR山陰線・来待駅の名誉駅長に就任したのはJRの元職員、伊藤正範さん（73）です。山陰支社の金岡支社長から委嘱状が手渡されました。 伊藤さんは、1970年に当時の国鉄に入社、JRになった後も後藤総合車両所の出雲支所で車両の検修などを長年担当していました。15年ほど前に退職した後は、OB会のメンバーとして、地元の来待駅の清掃や宍道駅に到着するトワイライトエクスプレス瑞風の出迎えなどのボランティア活動に参加。その活動が評価され、名誉駅長に就任することになりました。 来待駅「名誉駅長」・伊藤正範さん： 駅ノートというものが置いてあり、いつ来てもきれいですねというお褒めの言葉をいただいて、頑張らないといけないなという思いです。 名誉駅長は、島根県内では2人目、鳥取県ですでに4人が就任しています。JR西日本では、全体の約6割が職員が常駐しない「無人駅」となっていますが、地元の住民からいつまでも愛される駅であるようにと、職員OBが「名誉駅長」として駅周辺の美化などに取り組んでいます。 伊藤さんの任期は2026年3月末まで、ボランティア、引き続きホームの草刈りや駅舎内の清掃などを続けるということです。