〈山形明正―東海大山形〉前半４分、ＭＦ中村陽紀（右端）の先制ゴールで喜ぶ東海イレブン＝山形市球技場

　第103回全国高校サッカー選手権県大会（県サッカー協会、山形新聞、山形放送主催）は第5日の20日、山形市球技場で準決勝2試合が行われ、東海大山形と羽黒が決勝進出を決めた。 　東海は昨年王者の山形明正と対戦し、前半4分に右サイドの崩しからのクロスにＭＦ中村陽紀が右足で合わせて先制。積極的にミドルシュートを放ち、後半19分に右サイドバックのＤＦ清水隆史がドリブル突破から上げたクロスをＭＦ寺沼世藍が押し込み、追加点を奪った。終盤は明正が攻勢を強めゴールネットを揺らしたがオフサイドと判定され、2－0で試合を終えた。東海の決勝進出は3年ぶり。 　羽黒は山形中央を相手に、ウイングを生かして両サイドに展開しながら攻め込み、前半33分にロングスローから逆サイドに流れたボールをＭＦ高尾波琉が頭で押し込んで、先制に成功した。後半に入ると山中央が押し込む時間が増え、セットプレーを中心にゴールに迫ったが、羽黒の守備陣が最後まで高い集中力を維持して守り切り、1－0で勝利した。決勝進出は4年連続となる。

〈山形中央―羽黒〉前半32分、決勝点となった先制点をヘディングで決める羽黒のＭＦ高尾波琉（８）＝山形市球技場

　決勝は26日、天童市のＮＤソフトスタジアム山形で行われる。東海は10年ぶり2度目、羽黒は2年ぶり10度目の全国大会出場を懸けて戦う。