松坂桃李、日曜劇場初主演! 文科省の“官僚教師”が、権力に侵された日本教育をぶっ壊す「御上先生」1月スタート
松坂桃李が、文科省の“官僚”兼“教師”を演じる「御上先生」で、日曜劇場に初主演することがわかった。12月8日に放送された日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」内でティザー映像が披露され、情報が初めて発表された。 【フォトギャラリー】“官僚教師”という斬新な役どころに挑む松坂桃李 松坂が演じるのは、東大卒のエリート文科省官僚の御上孝(みかみ・たかし)。ある出来事を機に「日本の教育を変えてやろう」と官僚になるが、現実は理想とほど遠いものだと悟る。「考える力」を身につけるための教育改革は名ばかりで、日本の中枢は改革どころか、自分たちの保身ばかりを考えている。さらには子どもたちが未来を夢見る教育現場までも、大人の権力争いの道具に成り下がっていることに気付く。 そんななか、新たに設けられた官僚派遣制度で、御上に私立高校への出向が命じられる。それは実質、エリート官僚に下された左遷人事だった。しかし御上は、「制度を作っている側にいても何も変えられない、ならば現場から声をあげ、制度の内部からぶっ壊せばいい」と自ら教壇に立ち、令和の時代を生きる18歳の高校生を導きながら、権力に立ち向かっていく。 過去の出演作で、官僚、教師の両方を演じた経験を持つ松坂。本作では、制度を作る側の官僚と、制度に苦しめられる側の教師の両方を兼ねる“官僚教師”という役どころをどのように表現するるのか、期待が高まる。 本作は、TBSとしては「ドラゴン桜」(2021)以来の学園ドラマとなる。子どもが生きる「学校」、大人がもがく「省庁」という、一見別次元にあるふたつの舞台を中心に、物語は展開する。未来を夢見る子どもたちが、大人たちの権力の犠牲になっている現実――そんな現実に、ひとりの官僚教師と令和の高校生たちがともに立ち向かい、教育のあるべき真の姿を描く“大逆転教育再生ストーリー”が繰り広げられる。 第28回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞するなど、演劇界に主軸を置く詩森ろばが、完全オリジナル脚本を執筆。詩森は、松坂の主演映画「新聞記者」で、第43回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞するなど、近年映像作品にも挑戦し、本作で初めてゴールデン帯連続ドラマの脚本を担当する。「ドラゴン桜」をはじめ、「マイファミリー」「VIVANT」「アンチヒーロー」などを手がけてきた飯田和孝がプロデューサーを務める。 「御上先生」は、1月にTBS系で放送スタート。なお12月14日には、生徒役のキャストが発表される。松坂、飯田プロデューサーのコメント(全文)は、以下の通り。 ■松坂桃李(御上孝役) 今、時代の流れと共に学校だったり、教育の抱えている問題は大きく変化していっていると思います。「御上先生」は、学校で起きるひとつひとつの問題が社会全体の問題に繋がっているということを強く打ち出しているドラマです。起きたことにちゃんと向き合い、切り取り、伝えていこうとする、そんな挑戦する姿勢に僕は強く惹かれました。誰かひとりが解決していくのではなく、みんなで向き合い、考えていく。日曜日の夜にこのドラマを見て、翌日から学校や職場で考えたり、話し合う機会があちこちで生まれたら、幸いです。脚本の詩森ろばさんとは「新聞記者」以来です。あの作品によって、僕自身大きな刺激を受けました。詩森さんの書く脚本の展開は非常に攻めていて、読んでいて引き込まれます。今度は連続ドラマというフィールドで何かしらの変化をもたらす作品になればと願っています。 ■飯田和孝プロデューサー 詩森さんと企画を考え始めたのが2020年、コロナ禍。あるアーティストの動画を見たのがきっかけでした。「最近の若者は」などと言われる中、そこにいた若者たちは、自分を精一杯表現し、輝いて見えました。そんな若者たちが輝くドラマを作りたい、と強く思いました。この5年で目まぐるしく変化してきた社会、特に若い世代の躍進は凄まじいものがあります。しかしながら、大人はそれを受け入れていない? 見ようとしていない? それは単に認めたくないからでは? 保身のため? そんな思いが沸々と湧き上がってきました。自分も含め大人たちは、何か居心地の良い場所に安住しようとしているのではと感じました。松坂さん演じる御上先生に、そんな社会に一石を投じて欲しいという願いを込めて、このドラマを制作しています。日曜の夜、既存の社会を変えるために立ち上がる御上先生を、是非応援していただければ嬉しいです。