大きな賭け? 異色の経歴でプロ入りしたルーキー(5)社会人→独立でドラ2入団へ
いよいよ球春到来を迎えたプロ野球。2023年ドラフト会議では計122人が指名され、新たにプロでの生活をスタートさせる選手が多く存在する。毎年のように予想外となるサプライズ指名が巻き起こるドラフト会議だが、中でも今季は特殊な経歴を持つルーキーの存在が目立つ。ここでは変わった経歴を持つ2023年の新人選手を紹介したい。
大谷輝龍(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:180cm/81kg ・生年月日:2000年7月11日 ・経歴:小松大谷高 – JFE東日本 – 伏木海陸運送 – 富山GRNサンダーバーズ ・ドラフト:2023年ドラフト2位 独立リーグへの移籍を機に急成長を遂げた大谷輝龍。独立リーグ出身選手では史上最高順位タイとなる2位指名を受けた。 小松大谷高からJFE東日本に進んだが、在籍した2年間で公式戦での登板はなし。その後は伏木海陸運送に活躍の場を移すも、制球難に苦しみ目立つような結果を残せなかった。 それでも一念発起し、2023年に日本海リーグ・富山GRNサンダーバーズに加入。入団後に取り組んだフォーム改造が功を奏し、9月には自己最速の159キロをマーク。 富山ではリリーフ起用がメインとなり、14試合(13回1/3)の登板で防御率2.70をマーク。さらに、イニング数を上回る20奪三振を記録するなど、大器の片鱗ぶりを覗かせた。 迎えたドラフト会議で、千葉ロッテマリーンズから2位指名を受けプロ入り。現在23歳と大卒社会人経由で入団した選手と近い年齢になるだけに、プロ1年目から一軍のブルペン陣に割って入りたいところだ。
ベースボールチャンネル編集部