【フィギュア】坂本花織がNHK杯3度目V 突き動かした戦友たちの演技「自分も頑張らなきゃ」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯最終日(9日、東京・国立代々木競技場)、世界女王の坂本花織(シスメックス)は、戦友たちのパフォーマンスを力に変えた。 ショートプログラム(SP)首位で迎えたこの日のフリーは、冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を軽やかに決めると、3回転ルッツ、3回転フリップ―3回転トーループの連続ジャンプなど全てのジャンプを着氷。152・95点、合計231・88点で3大会ぶり3度目の優勝を飾った。今季世界最高得点をマークし「フリーは今自分ができるマックスの出来だった。演技自体もSPより落ち着いて、完成度の高い演技ができた」と笑みを浮かべた。 女子は日本勢が表彰台を独占。男子も鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が頂点に立ち、同門の壷井達也(シスメックス)が3位に入るなど、日本勢が躍動した。坂本は「準備の段階で結構男子を見ていて、みんな気迫のある演技をしていた。自分も頑張らなきゃという気持ちになった。自分の本番前は他の(女子)選手のことは見ないけど、拍手や(2位だった千葉)百音ちゃんの点数は聞こえたので、自分も超えれるように頑張ろうという気持ちで挑んだ」と大いに刺激を受けたという。 第2戦スケートカナダに続く連勝で、GPファイナル(12月、フランス)進出が決定。連覇の懸かる一戦となるが「連覇はあまり考えずに、自分ができる一番の演技をできるように調整できたら」と自然体で次なる戦いに臨む構えだ。
東スポWEB