斎藤知事の「SNS」問題 PR会社社長のコラム「事前に一切見ていない」と知事、「盛っておられる」と代理人弁護士
■代理人弁護士の会見「SNS戦略などの依頼は事実ではない」
同じく27日、代理人弁護士が会見を開いた。 奥見司弁護士:(PR会社の)社長がnoteに記載されているようなSNS戦略を依頼した、広報全般を任せたということは事実ではありません。 PR会社の代表は、SNS戦略含め、広報全般を任せられていたと自身のコラムで明かしていたが、斎藤知事の代理人弁護士はこれを最初に否定した。 奥見司弁護士:個別に依頼をしましたので、契約書という書面は作成しておりません。注文は10月3日から9日ごろにかけて個別で依頼しています。個別というのは『チラシデザインの制作をお願いします』『分かりました』、そういうような関係です。PR会社側からの請求は発行日が10月31日のものであり、一通のみです。内容確認後、支払いをしたのが11月4日です。 その上で、PR会社の代表による選挙での活動は、ボランティアだったと説明した。 奥見司弁護士:(PR会社の)社長ご夫妻は、斎藤氏がPR会社を訪れた日以降、斎藤氏の考えに賛同してくださり、斎藤氏の応援活動をしてくださっています。社長の活動としてこれまでに確認できているのは、公式応援アカウントの取得、公式応援アカウントへの記載事項のチェック、街頭演説会場などにおける動画の撮影、アップロードなどです。これらは社長、社長の夫、斎藤氏の同級生、そのほか選挙スタッフといえるメンバーと話し合って行われております。 奥見司弁護士:これらはいずれも、PR会社としての活動ではなく、選挙のボランティアの一員としてなされたものです。かつ社長が主体的・裁量的に行ったものでもありません。無論、社長個人とは何の契約もありませんので、報酬支払いの事実も、その約束もありません。 PR会社の従業員は、演説会場にいたことは確認しているものの、選挙運動にはかかわっていないという。 活動はあくまでも会社ではなく、個人で行ったものとして、いずれの行為も公職選挙法には抵触しない考えを説明した。 Q.PR会社のコラム、これはうそ、あるいは盛っている? 奥見司弁護士:事実である部分と全く事実でない部分が記載されております。特に広報全般を任せたとか、そういう部分については全く事実ではないと考えている。なので、盛っているか、盛っていないかについては、盛っておられると認識しています。 Q.PR会社にいろいろ書かれたことによって、迷惑を被ったと思うが、今後この会社を訴えることはあるのか? 奥見司弁護士:先週末この問題確認しまして場合によっては、今後の展開によれば名誉棄損等の問題はあるのかもしれませんけども、現時点では斎藤知事の行為が法に抵触していないことを説明することに徹すると考えており、その先のことは考えておりません。