<“あの頃”のジャンプ>実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る ファミコン発売 「おしん」「北斗の拳」も
桂正和さんが1980年代に発表して人気を博したマンガ「ウイングマン」が実写ドラマ化されることが話題になっている。1983~85年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された人気作。連載が始まった1983年はどんな時代だったのだろうか? “あの頃”を振り返る。 【写真特集】実写ウイングマン 再現度は? ビジュアル公開
◇バブル前夜 「課長 島耕作」「構造と力」も!
「ウイングマン」は「電影少女」や「I”s」でも知られる桂さんの連載デビュー作。特撮オタクの高校生、広野健太が書いたことを現実にするドリムノートを手にしたことにより、5分間だけ自作のヒーロー・ウイングマンに変身することができる力を手に入れる。1984~85年にはテレビアニメ「夢戦士ウイングマン」も放送された。ドラマは、10月22日からテレビ東京の「ドラマチューズ!」枠で放送。DMM TVでは独占で見放題・同時配信される。
「ウイングマン」の連載が始まった1983年の日本は、バブル景気以前だった。千葉県浦安市に東京ディズニーランドがオープンし、任天堂のゲーム機ファミリーコンピュータが発売された年でもある。マンガでは「炎の転校生」「課長 島耕作」「ビー・バップ・ハイスクール」などの連載が始まった。
アニメシーンを見ると、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)の第1弾とされる「ダロス」が発売され、「聖戦士ダンバイン」「装甲騎兵ボトムズ」「銀河漂流バイファム」などが放送された。ジャンプ関連のアニメでは「キン肉マン」「ストップ!! ひばりくん!」「キャッツ アイ」「キャプテン翼」などがスタートした。
連続テレビ小説(朝ドラ)「おしん」も放送され、社会現象となった。音楽シーンを変えたとも言われるヤマハのデジタルシンセサイザーDX7が発売され、思想書としては異例のベストセラーとなった浅田彰さんの「構造と力」が発売されたのも1983年だ
1980年代は“戦後の転換点”だったと言われることもある。ここで挙げたのは一部にすぎないが、その後の文化、社会に大きな影響を与えた多くの作品が生まれたことが分かる。