⚽JFA・宮本会長 静岡で日本サッカーの未来語る 選手育成へ「地元Jクラブの強さが大事」
日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長(47)が25日、静岡 新聞放送会館を訪れ、静岡新聞社の取材に応じた。本県がサッカーの文化をより発展させるために必要なことについて、「地元のJリーグクラブが強い状態というのがすごく大事。選手はそこで活躍して代表、海外にいく。地元が選手を育ててつないでいくことを忘れてはいけない」と地域での育成の重要性を語った。 2002年日韓大会、06年ドイツ大会の両ワールドカップ(W杯)や世代別の代表選出時は「静岡出身の選手たちが中心になって引っ張っていた」と回想。Jリーグの清水や磐田での試合は、応援の雰囲気やスタンドからの圧力にやりづらさを感じていたといい、「拍手のタイミングなどから、静岡はサッカーに対する理解力が高い人が多いと思った」と振り返った。 少子化の影響でサッカー人口の減少が懸念されている。JFAが示した競技としてのサッカーと生涯スポーツとしてのサッカーの両面を相乗的に推進する「日本型ダブルピラミッド」を説明し、「育成・強化以外の部分も大事にしないといけない」と指摘した。 日本代表は現在、26年W杯北中米3カ国大会のアジア最終予選でグループ首位を快走している。海外クラブ所属の選手がほとんどで、「日常的に高いレベルでプレーしていて自信に満ちあふれている。チーム内の競争が結果につながっている」と評価。「本大会に行ってからもさらに勢いづく何かがないと絶対勝てない」とさらなる成長を求めた。
静岡新聞社